雨降りの休日(妖精さん)


「雨、凄いですね…」
「んー?ま、そろそろ梅雨だしね」
「折角お出かけしようと思ってたのに…」
「あー…。ま、次があるしね?それに…」
「でもでも!その時には子猫たち、もうおっきくなっちゃってるかも…!折角…折角…!」
「…ね、泣かないで…?」
「いつでも来てくださいって…!だからおもちゃとか色々用意しておいたんです…!それにお母さんになったからいっぱいいっぱい栄養取らなきゃいけないと思って、専用のご飯とかも…!」
「…知ってるけどねー…あんなに荷物多いんだもん。流石にチェックしちゃったよ」
「コガネにも!お父さんになったんだから、がんばれって言うつもりで…!それに、術も新しいの教えようと…!」
「あー…まあ、あれには俺が色々仕込んでおいたから、大丈夫よ?いざとなったら…」
「それ、に…っコガネの飼い主さんにもお祝い用意して…!」
「ほんっとーに楽しみにしてたもんね?…俺としては妬けてたから却って嬉しいけど」
「それにそれに…カカシさんと一緒に久しぶりにお出かけだったのに…!」
「…そういえば、そうだったかな?…不意打ち、反則…!」
「カカシさん、やっとお休み取れたから、かわいい子猫みたらきっと元気が出るかなぁって…!コガネもカカシさんのことが好きだから喜ぶと思ってたんです…」
「泣かないで…?猫はいつでも見にいけるし、俺ももうすぐ時間できるから」
「ホントですか!」
「ん。まあね。今回の任務はちょっと大掛かりだったけど、もう片付いたし」
「よかったぁ…!俺、心配で心配で…!」
「そうね。こんなに痩せちゃって…。じいさんが心配して呼び戻そうとする訳だ」
「や、やせてないです!ちゃんとご飯も…!」
「そ?…じゃ、後で確かめさせてもらうから。…でも…イルカは、俺にウソつくの…?」
「え!?で、でも!ほんとにちょっとだけだし…!」
「イルカのことなら隠しても全部わかっちゃうよ?ちょっとだけなら…こんなに軽くないでしょ?」
「わっ!で、でもでも!俺、元々ちょっと太ってたし…!カカシさんのご飯が美味しいから…!」
「目の下、クマできてる」
「え!?」
「寝てないんでしょ?ちょっと昼寝しよう?一緒に」
「で、でも…!寝てたら晴れちゃうかも…!」
「そしたら俺が起こしてあげる」
「駄目です!だってカカシさんの方がいっぱい疲れてるのに!」
「なら…一緒に寝よう?お天気なら明日まで雨みたいだし」
「ん…カカシさんだ…でも、子猫…」
「ほら、眠いんでしょ?寝よう?」
「うぅ…ちょ、ちょっとだけ…おやすみ、なさい…」
「おやすみ。…可愛いんだけど、ほんっと心配…!」


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妖精さんにしておく。
いちゃいちゃ?
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