猫耳計画実行（妖精さん）

「ただいまー！」
「ん。おかえり」
「あ！カカシさん！おかえりなさい！ご飯は今…」
「出来てるよー。はいどーぞ」
「うわぁ…！ごちそうが一杯…！シチューに変わったお肉に…！」
「ま、一応。お祝いだし体力使うしねぇ。あ、熱いから気をつけて。あとデザートはかぼちゃのプリンだから」
「わぁ…！ランタンにプリンが！妖精さんの魔法がかかってそうです…！凄い…！」
「…んー？ま、ソレは後でね？喜んでくれてよかった」
「すっごくすっごく嬉しいです！で、でも…俺…！」
「お返し？だって猫の縫ってくれたじゃない？手袋まで」
「だって！アレはお礼です！それに…似合うと思ったから…！」
「ありがと。ご飯食べたら着てみるから見て欲しいな…？」
「はい！すっごくすっごく似合うと思うんです！楽しみだなぁ！」
「ね、本番って、今日でしょ？」
「はい！アカデミーでも注意事項は伝えてあります！とりっくおあとりーとって言ったら、お菓子を上げるんです！足りるかなぁ…？」
「ダンボールに一杯のが2個でしょ？足りるんじゃない？秋道一族の子にはちょっと気をつけないとだけど」
「へへ！ありがとうございます！すっごく楽しみです！！！ホントは俺も一緒に引率ってことになってたんですけど、他の人のおうちに行くときの見本になってくれって、今日はここで…」
「ん。指示通りか。…一緒に待ってようね…？」
「はい！にゃんこ！きっとすっごく似合うと思うんです！」
「…イルカも、楽しみにしてるね？」
「えへへ！おそろい！一緒にいっぱい皆にお菓子配りましょうね！」
「んー？そうね。…そろそろ忍犬たち呼び出しとくか」
「どれもおいしい…！凄いです…！」
「そうね。おいしそ。かわい」
「プリンも楽しみだなぁ！」
「一杯食べてね？」
「カカシさんも！」
「ん。ありがと」
＊＊＊＊＊
「ふぅ…！お風呂気持ちよかったです！…あー！？」
「うん。やっぱり似合うね」
「俺がお片づけしますって言ったのに…！」
「んー？ちょっと魔法の関係でね？」
「ええ！？やっぱり魔法が！」
「ま、そんなような感じかなー？…結界貼ったし」
「妖精さんのお祭りですもんね…！でもでも！疲れちゃいませんか？」
「大丈夫。それより俺もお風呂入ってくるね？」「
「はい！ちゃんとゆっくりお風呂で温まって下さい！」
「そうね。あ、イルカは…ちょっと準備手伝ってもらいたいから寝室で待っててくれる？」
「お手伝いですね！頑張ります！」
「冷えちゃうと色々困るからお布団入っててね？」
「はい！なんだろう…？魔法かなぁ…！」
「あーあ。素直なんだから。ま、あの格好は誰にも見せるつもりないからねぇ…？」
＊＊＊＊＊
「いい感じ、かな？」
「ん…なんか…熱い…？」
「風邪かなー？子どもたちにお菓子渡したら、感染しちゃうかもしれないね」
「ええ！？そ、そんなのダメです…！どうしよう…！？」
「俺の忍犬に頼んどいたから大丈夫」
「ごめんなさい…！俺のせいでわんこたちが…！」
「最初から一緒に配ってもらうつもりだったから大丈夫。ほら、イルカがあいつらにも可愛い耳作ってくれたでしょ？あれは悪魔かな？」
「あ、ぅ…あれ、は…」
「ごめんね？魔法が効きすぎちゃったかも…？」
「ん、これ、魔法なんですか…？熱くてなんだか…んん…っ！」
「これ、どう？着てみたんだけど」
「あ！すっごく似合ってる…！えへへ…！やっぱりふわふわの綺麗なにゃんこに…！」
「そ？よかった。ねぇ、トリックオアトリートって、言ってくれる？」
「え？そっか…言ってなかったです！トリックオアトリート！…ふぁっ…！」
「苦し？すぐ楽にしてあげるね…？…お菓子も悪戯もたっぷりあげるから」
「あ。尻尾…！」
「あー。イルカが楽しみにしてるみたいだったから、これ」
「えへへ！ふわっふわ…！…あっ！」
「気持ちイイでしょ？」
「ん、あ…っ！お腹なでちゃダメです…！なんか、変…！」
「そ？…今夜は特別だから…俺に任せて…？ね？」
「カカシさん…カカシさん…！」
「イルカにも、しっぽ」
「え！？あ！ホントだ…！ひぅ！」
「ここにもう一本尻尾つけちゃおうかなぁ…？」
「やぅっあっ！あぁ…んっ！動かしたら…ぁっ！」
「ふふ…もうでちゃいそ？…ちょっと待ってね…？」
「あっ！あっ、も、入れ…？」
「かわいいね？イルカ」
「カカシさんも綺麗です…！あっ…！」
「今夜は俺もイルカも猫だから。…ずぅーっとこうしてくっ付いてようか？」
「はっんっ！あぅ…っ！」
「とろっとろ…。鈴もいい音だし、も、サイコー…！」
「カカシさん…ん、もっと…！」
「尻尾でもオネダリ？ふふ…あげるよ。一杯。イルカがもういらないっていうくらいね…？」
＊＊＊＊＊
「ふぇ…！？んぁっ…！」
「あ、起きた？おはよ」
「カカシさん…っ！？え！ひぅっ！あっ！」
「夜が明けたから、魔法が解けちゃったかなー？」
「え…？あ、耳が…！んんっ！」
「…耳はもうなくなっちゃったけど、一緒にいてくれる…？」
「ん、ずっと一緒です！だって、カカシさんは俺の…ぅあっ！」
「嬉しいな…？」
「あの、でも…やっ！でちゃぅ…っ」
「いいよ？ほら、イっちゃって？」
「ん、あっああっ！」
「お布団どろどろ。一杯出したねぇ…？で、どう？熱いの」
「ん、なんだかずっと熱いです…！で、でも…なんだか腰がずくんって…！」
「もう盛ったのは切れてるはずだけど…ヤバイよねー…？我慢、無理かな」
「カカシさん、お菓子とかわんこ…」
「わんこは返したよ？お菓子は足りたって。それより…イルカがまだ治ってないなら治療がんばらなくっちゃ」
「え…？で、でも！大丈夫…っ！」
「そんな赤い顔して…無理しちゃだめでしょ？」
「えっと、でも！も、もう…！」
「あと、ちょっとかなー？治らないと心配」
「大丈夫です！で、でもまだ熱いから、ちょこっとだけなら…」
「ありがと。…あとちょっとだけ、ね？」
「んっ…！カカシさん、なんか…あっ！」
「今日はずーっとって、約束したもんね？…止められるように頑張ってみるけど、ちょっと覚悟してもらおうかなー？」

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妖精さん！ほんばーん！
という訳で、策略に満ちたいちゃいちゃでしたとさ。
…妖精さんに耳齧られてにゃんにゃん泣いちゃう中忍とか考えましたが、流石に同だろうと思ったのでこの辺で！
次は…どうしようかな！
ではではー！なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー！