湯治11(変態さん)

「お、イルカ!久しぶり…って程じゃないが、お前が休むの珍しいもんな」
「すまんすまん。ちょっと息抜きしてきた」
「へー?そういやなんかすっきりした顔してるな?」
「なんだよー?なにしてきたんだ?」
「へへ!ちょっとな!温泉に!」
「お、温泉!?アレは!?アレは大丈夫だったのか!?」
「つらかったら無理しなくていいんだぞ…?有給たまりまくってるんだからちょっとくらい休んだって…」
「保護者同伴だったからな。今回は。…俺も見習わないと」
「保護者…?三代目か?」
「まさか四代目…いやでも!?流石に反魂は…ないよな!?やめてくれよーそういうの無理なんだよー」
「イルカせんせの犬は俺だけですよねとか詰め寄られたが、たまに遊びに来てもらうことにしたんだ」
「犬…忍犬か!」
「そういやあの人の忍犬って全員上忍クラスなんだよな?」
「他力本願ってのは頂けないが、この際贅沢は言ってられん。普通のわんこはかわいいしな!」
「そ、そうだな、アレは犬じゃないしな!」
「首輪とか恐ろしく似合うけどな!」
「適度にかわいがってやるといいとか、アドバイスまでくれるんだ!」
「そ、れ…忍犬がなのか?」
「すげぇな…どっちが主人なんだよ…」
「駄犬が子供のころからみてたから色々心配なんだと。ありがたいよな!協力者の存在って!なんていうか予想外に保護者がいい人だったみたいな感じだ」
「そうだな!まあその!色々気になるけど!」
「イルカが楽になるならいいんじゃないかな!」
「へへ!ありがとな!背中の傷も腰の具合もよくなったし、湯治はやっぱりいいなぁ…!謎の薬物よりやっぱり自然治癒力高めた方が安心できる」
「温泉に行っても色々無事だったんだな…!」
「本当にこれからアレがどうにかなるかもしれないよな…!」
「まあ見てろって!ちょっとずつだがどうにかしてみせるから!」
「そ、そっか?」
「無理すんなよー?」
「おうとも!」
「…でもあいかわらずだよなー…ここでの行動は」
「めちゃくちゃこっちみてるもんな。威嚇してきてるけど…ちょっとおとなしい?か?」
「ん?どうした?」
「い、いやなんでもない!」
「がんばれよー!イルカ」
「へへ!ありがとな!」
「「…とりあえず…そっとしとこうな?」」

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変態さん。
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