はた迷惑な逃走劇2(いじめっ子)
「…追ってきては…いないな?…応答せよ!そっちはどうだ?」
「ターゲットは現在アカデミーを探索中。殺気と行動からして本体に間違いないと思われる」
「影分身も…俺のチャクラじゃそう長くは保たない…。逃げるか…それとも…!?」
「うわぁ!?」
「…ちっ!消されたか…!これで残りあと一体だけ…!」
「…これ、ああ、影分身同士で連絡取り合ってたの?なるほどねぇ…?」
「!?」
「すぐ、行くよ?逃げられるなんて思うな」
「通信、切れた…。くそっ…!どこに逃げれば…!?やっと日が暮れたのに…」
「応答せよ。応答せよ」
「…消された。お前が最後だ…」
「分かってる。…逃げるにしても隠れるにしても分が悪い。いっそ…」
「…もう少し、保たせたかったんだけどな…そっちは、予定通り」
「了解。…通信を切断する。万が一到着前に接触した場合は、可能な限り時間を稼ぐ。連絡は…」
「無理だろうな…。俺も、動く」
「…了解」
「通信、これで最後だろうな…。チャクラも、そろそろ…。だからって…諦めるなんて出来るか…!」
*****
「…どっちかねぇ?イルカのチャクラならそろそろホンモノ?それともなけなしのチャクラで最後の一体が関の山だよねぇ…?」
「く…っ!…っ!」
「ふぅん?そっちに逃げるってことは…ま、どっちにしろすぐ捕まるもんね?ちょっとだけなら遊んであげる」
「余裕…っだな…!」
「そりゃね?アンタに負ける気はないよ?」
「そりゃそうだな…」
「わかってるんならさっさと…!?」
「せーのっ!…行け!」
「連鎖トラップか…!…流石にアンタだ。こんなの作れるくせにアカデミーに引きこもってるなんてねぇ?」
「うるせぇ!しれっと避けてるくせに!」
「当然でしょ?アンタの癖なんて全部分かってる。匂いも、体も」
「…うぅ…!相変らず恥ずかしいヤツだなアンタは!」
「わかんないのはアンタの中身。…ま、ソコも好きなんだけどね?」
「黙れ!」
「っととっ!でもねぇ?そろそろ、終わりにしてもらうよ」
「ちっ!」
「火影邸に逃げ込まれると流石に厄介だしね?ま、護衛なんて簡単に蹴散らせるけど、あの爺さんを巻き込むと面倒だ」
「三代目になんてこというんだ!」
「いいから、こっちおいで。それとも…攫われたい?」
「3、2、1…」
「へぇ?まだあったんだ?」
「…じゃあな!」
「!?これ、転送…!?」
「追ってこられるか?アンタに?」
「当然でしょ?アンタとならどこまでだって」
「アンタ…やっぱり馬鹿、だよなぁ…?」
「これ…!?まさか!」
「へへ!…ひっかかってくれてありがとな?」
「やっぱり…影分身か…!」
「今日もあと数時間…俺の誕生日までもうすぐだ」
「そう、ね」
「まあアンタなら今日中は無理でも明日には帰ってこられ…んんっ!?…ぁっ!」
「ごちそうさま。ま、そんなことだろうと思ったけどね?」
「ってことは…アンタまさか!?」
「そ、当然でしょ?俺も分身。…アンタと一緒に消えるなんて悪くないね?」
「くっ…!うぁっ!やめ…!」
「丁度いいから気持ちよくなっててよ?消える寸前まで」
「はな…せっ…!」
「戻った時のアンタの顔が見物だねぇ?ふふ…」
「く、そ…でも…もうすぐ…」
「そうね。でも…逃がさないよ…?」


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どんどん逃げ回る中忍に追う上忍。
続いちゃったけど…ゆーるーしーてー…!!!
えー…ではではー!また御気軽に遊びにいらして下さいませ!!!

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