こわいゆめ(適当)


任務続きで疲れ切って家に帰って、出迎えてくれた恋人に癒されつつ一緒に飯を食って、勿論やることもしっかりたっぷりヤっしてからぐっすりねむった…んだけど。
隣でものすごい声で魘されている恋人の呻き声に驚いて目が覚めた。
いきなり泣きそうな声で叫ばれたら、俺が上忍じゃなくたって寝てられないだろう。
それでなくても大事な大事な人なんだから。
「どうしたの?ね、おきて?」
慌てて抱き寄せて揺さぶってみたものの、素肌の感触が気持ちイイだけで起きそうにもない。
まさか術や薬の類かとチャクラを探ってみると、少しだけ乱れている。だが術に干渉されている気配はない。 コレは恐らく夢がよっぽど恐ろしいからだろう。
顔が苦痛と恐怖に歪み、空を掻く手を捕まえると千切れそうなほど強く握り締めてきた。
「だいじょうぶ。ほら、ここにいるよ。起きて…!」
乱暴かと思いつつ、軽く頬を叩いてみた。
忍は多少の苦痛には耐えられるが、痛みには敏感にできている。
毒針やなんかのトラップにすぐ気づけるようにしなきゃいけないからだけど、おかげでどうやらやっとおきてくれそうだ。
ゆるゆると瞼が開き、焦点が合っていない瞳が少しずつ見えてくる。
まだ寝ぼけているみたいだけど、どうにか呻き声は止まった。むしろ宙を見つめて首を傾げる姿は、不思議そうでさえある。
「あ…?」
「おはよ。お茶でも飲む?」
よっぽどじゃないとあんな悲鳴染みたものを上げるような魘され方はしないはずだ。刺激するのも不味いかと思ってそっとほおに触れた途端、恋人はいきなりかっと目を見開いた。
「おでかけしてくる!止めなきゃ!」
「は?え?どこへ!?」
今にも飛び出しそうな身体をとっさに押さえつけたのは、どうみても正気じゃ無さそうだったからだ。
もがもがとしばしもみ合いになったが、とりあえずまだ寝ぼけているせいか力も弱く、どうにか押さえつけることには成功した。
とはいえ、このまま朝まで抑え続けるわけにも行くまい。忍医にみせるにしてもこの状態じゃ難しいだろう。
さてどうしようかとため息をついた。
…ら、なぜかそれに反応したように、かわいい顔で微笑んでくれた。
「う?あれぇ…あ、カカシさんがいる!よかったぁ…!」
「え、ああ。はい。ここにいますよもちろん」
もっというならさっきからずっと己の欲望と戦ってますとも。
この体勢がまずい。散々やっても任務明けだ。長らく触れられなかった肌が惜しげもなく晒され密着を余儀なくされているこの状況で、欲望を押さえ込むのは難しいことこの上ない。
いっそ気をやるくらいまでやっちゃって、それから病院に担ぎ込むか…?
そんな不埒な計画まで思いつく始末。夕べも何度も欲望を吐き出した性器が、性懲りもなく鎌首をもたげ始めている。
なんとか冷静さを保とうとした。
「あのね。カカシさんがどっかいっちゃうんです。父ちゃんがすっごく怒ってて、たたっきるっていってつれてっちゃうから、慌ててだめって言ったのに…でもよかった!カカシさんが無事で…!」
…なんだかよくわからないけど、据え膳だってことだけはひしひしと感じている。
変な夢みたんだなぁ…。それにかわいい。むしろかわいい。何だもう怖い夢見ると幼児返りしちゃうの?この人?
「無事ですよー?ほら、ここだってこんなに元気」
ホッとするあまりうっかり素が出たのが不味かった。
握らせたものの熱さに驚いたように手を引いて、それからまだどこかふわふわしていたその瞳が少しずつ正気の色を取り戻して…。
「ぎゃー!?なななにすんですかー!」
…握りつぶされそうになった息子の痛みに関しては、思い出したくもない。
なんでここって鍛えられないのかなんて、どうでもいいことを思うほどに、その苦痛は激しかった。
…だがまあ痛いばっかりじゃなかったというか。
その後、平謝りするイルカ先生にお詫びにお口で息子の無事を確かめてもらって、そしたら当然その気になった俺が我慢できずに色々とちょっかいをかけ、結果的にたっぷり煽られちゃったイルカとでそれはもうめくるめく時間を過ごした。
息子のダメージはそれでチャラだ。っていうかイルカ先生がかわいすぎるからもうなんでもいい。
朝起きて自己嫌悪で呻いてる姿すら煽るんだから、なんなのもう!この人!無防備にそのかわいくて締まりのいいおしりさらさないでくれるかな!
…ま、単に動けないだけなんだろうけど。
「怖い夢見ても、俺が起こしてあげますから大丈夫ですよー?」
ニヤニヤするのは許してくれ。こんなにかわいい顔でかわいいことされたらこうなるのも仕方がないってもんでしょうよ。
「…起こし方はもうちょっと普通にしてください」
どうやら股間を握らせたことだけを覚えているらしい。
ま、いいんだけど。かわいかったし。
「今度から握ってもらわずに別のところで確かめてもらいますね?」
つい本音が出ただけなんだけど…あらら、真っ赤になっちゃってかわいい!
いちゃいちゃするためにちゅーとかしてみたんだけど、もうこれ以上したら不味いってのはわかるから、ちょっとした拷問だ。
くっついてるだけで幸せでもあるんだけどね。
「父ちゃん…いやでもあれは夢だし…!」
「もっかいねましょ?どうせお休みなんだから」
「そう、ですね…疲れたし」
なぜか深刻そうに呟くイルカ先生に添い寝して、俺ももう一度寝なおすことにした。
それにしても、父ちゃん…ってまさかホンモノ?まさかねぇ?
怪談の季節だから、変な夢でも見たんだろう。
叩ききられたってこの人を諦める気はないんだし、気にしないことにした。
…お休みのちゅーをした瞬間、ちょっとだけ背筋が寒かったのも、気のせいだと思うことにして。


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適当。
( ゚Д゚)ネムヒー
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