夏の猫（猫の日）

「暑いなぁ…。」
「暑いかもねー？今夏だし？」
「そうだった！猫は覆面とか色々無駄に着込んでるもんな！暑いよな！」
「あー…まあ、そうね。…で、何でそんなに嬉しそうなのよ。」
「猫…暑い日の猫はふにゃふにゃしてて凄く柔らかいって前読んだ本に書いてあったんだ！」
「えー？それはちょっと。」
「なんだよ！ちょっとくらい触らせてくれてもイイじゃないか！」
「触ってもいいけど、硬いよー？」
「…そうだよな…お前猫だけど猫じゃないもんな…。」
「柔らかい所がなくもないけど、ご主人様に触られると硬くなっちゃうと思うなー？」
「なんだよそれ！俺は柔らかさを楽しみたいんだ！日向で見かける猫…伸びきってとろんとろんの猫を触りたいっていつも…！でも！俺が近づくと結構逃げられちゃうんだ…！」
「あー…ま、そりゃ猫だってそんな触る気まんまんで寄ってこられたら逃げるんじゃない？…それにしても猫に逃げられるって…中忍やってて大丈夫なのかねぇ？」
「柔らかい猫―…。」
「ほら、耳としっぽは柔らかいでしょ？あと髪も。」
「あ、ふわふわ…！…でも…腹の肉とか硬い…。」
「そんな格好してそんなトコ触っちゃって…。」
「いいじゃないか！暑いんだよ！家の中なんだからパンツ一丁でも誰も困らないはずだ！猫がえらそうに文句言うな！硬いくせに！」
「そうねぇ。もうすっかり。ほら。」
「え？あ！？お前、なんで？！」
「ご主人様がオイタするからでしょ？」
「オイタなんて！お前が猫なのに硬いから…！」
「そうねぇ。硬くなっちゃったし。…俺もオイタしちゃおうっと。」
「え！？やっ…！あぁ…っ」
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「硬くなっちゃうっていったのにねぇ？」
「うぅ…柔らかくない…！」
「だから、おなか撫でるの止めときなさいよ。もっとしたいの？」
「もうしない！…でも…猫の腹触るのが夢だったんだ…。この際硬くてもいい…。あとちょっとだけ…」
「んー…じゃ、肉球ならどう？」
「肉球！そういえば…お前の肉球は他の猫よりでっかいかった！」
「ほら。ほっぺたぷにぷにしてあげるから。」
「わぁ…ぷにぷに…！柔らかい…！」
「気持ちイイ？」
「気持ちイイ！もっと！」
「じゃ、もっかいしょうね？」
「あ！そこ、も、だめだって…！あ…っ！」
「ご主人様のここはもう柔らかくってとろとろだもんねぇ？ふふ…！」
「ん、あ、…ふぁ…っ！」
「ま、夏を満喫ってやつかね？これも。」

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猫はあくまでも猫だと思われます！
柔らかい猫を味わう代わりに、自分がとろとろに溶かされちゃったご主人様の話し？
ある意味夏を満喫する猫でありました！
…硬かったり柔らかかったりするのが何処なのかはご想像にお任せいたします…。
ご意見ご感想など、お気軽にどうぞ…！