春の病27(適当)


これの続き。

「ただいま!」
「おかえり!カカシ!早かったんだな!」
「ん。これのおかげ、かな?」
「あ!これ、どうだった?使い心地」
「イルカの愛が詰まっててサイコーだったよ」
「…またふざけてんのかお前は…まあいいや。役に立ったんならさ」
「ありがと。…イルカ」
「なんだよ?くっついて?…なんかやなことあったのか…?」
「ないよー。あ、でもうるさい熊には会ったかな」
「もしかしてアスマ兄ちゃん?怪我どうだった?」
「元気にがうがうほえててうるさかったから大丈夫じゃない?」
「そっか。結構さ、ひどかったみたいだから」
「イルカ…!泣かないで…!」
「泣いてねぇ…!…ただ、ちょっとその、心配になっただけだよ」
「ひげ熊今度あったら…!」
「なぁカカシ」
「ん?なぁに?」
「カカシも無理しちゃ駄目だからな?」
「無理なんてしてないよ!ただちょっと…ちょっとだけ…」
「ああもう!いいからまず風呂先に入って来い」
「なんで…?」
「そんな顔するなって!飯食おうぜ?」
「…うん…」
「あのさ、それ、嫌だったら使わなくていいんだぞ?」
「…なんで…!?」
「ずっとそればっかり見てただろ。嬉しいって顔じゃなかった」
「そ、それは…!」
「忍具って自分にあったものが一番だからさ。無理して使わなくていいんだぞ?」
「ごめん…あのね、イルカ」
「なんだよ…あやまんな。俺が悪かったんだし」
「違う!…これ、これさ。父さんのなんだ」
「父さん…カカシの父ちゃんの…?だって、それ…!?」
「ほらここ、見て?」
「あ。こんなとこにへのへのもへじ?」
「こんな印つけるのって他にいないでしょ?目立たないけどね。…箱に書いてあった銘も、父さんが使ってたのと一緒だし」
「そっか。…だから」
「だから、俺が勝手に思い出しちゃっただけ。イルカは悪くないんだ。…ごめん、ね?」
「これさ、譲ってくれた人が言ってたんだ。新作だったんだって」
「新作?」
「これ、最初からカカシのためのなんじゃないか?」
「どういうこと…?」
「本当はさ、これ別のとこにしまってあったんだ。俺が見つけてそれで欲しいって言って、最初は…あんまりいい顔されなかった」
「うん」
「でも、自分にじゃなくて、カカシにって、俺が言ったから」
「あの爺…!イルカ泣かせるなんて…!」
「違う!これ、貰ったときに忍具屋のおじいちゃんは大事にしろって言ってくれって」
「そっか…」
「知ってたんだと思う。カカシの父ちゃんのクナイにこんな印なかったろ?」
「全部捨てちゃったから。…でも、確かにこんな印なかったかも」
「だからさ、それって」
「…職人か父さんかわかんないけど、これはイルカがくれたから」
「え?」
「これはイルカのクナイでしょ?…だから大事にする」
「馬鹿!…でも、なんでもいい。怪我すんな」
「ん。気をつける。…ありがと。大好き」
「くっつくなって!風呂はいれ!飯食ってそんでいっぱい寝ろ!」
「ん。そうする。イルカがいてくれるもんね?」
「俺がいてやる。ずっと。だから」
「うん。…イルカがいてくれるなら俺は…」
「…もういいからさっさと風呂入って来い!」
「はーい!…後でね…?」
「バカカシ…父ちゃんのこと好きなくせに。どうせまた甘えてくるだろうから今日だけサービスしてやるか…」


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適当な子カカイル続きまくり。
黒暗部はあとでなでなでしてもらえるようです。
ではではー!なにかご意見ご感想等ございますれば御気軽にお知らせくださいませ!

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