元火影様の日常(適当)


「なにやってんですか…」
「…大したことないですから」
「はぁ…。大したことないっつーのは入院患者が言う台詞じゃねぇ!」
「イ、イルカせんせ。ここ病院。他の患者さんに…!」
「安心してください。ここ個室ですし、先代火影のためにってんで護衛もついてますし、防音もばっちりですから」
「…笑顔が恐いです。イルカせんせ…!」
「アンタが毎度毎度アホなことしなけりゃこんな顔しなくて済むんですがねぇ…?」
「…ごめんなさい」
「なにが悪かったかわかってるんですか?」
「え。えーっと。その、ちょーっと調子にのりすぎちゃったかなー?なんて」
「理解してるようならよろしい。…ってことで、今一発ぶん殴られるのと、反省文書くのと、サクラの新薬の実験台になるのと、どれがいいですか?」
「え!?いやサクラのはマズいでしょ!?…やっぱりあれですかね…。結婚した相手が…。大蛇丸の影響受けすぎって言うか。新薬開発中に薬剤弄ってたサクラにうっかりちょっかいかけたサスケが質問攻めにされてたってこの間聞きましたよ?」
「二人の腕のメンテナンスがありますからね。熱心ですよ。ただなんつーか…その、研究熱心すぎて、大蛇丸のデータ探しに行こうかななんていいだして、俺の家に今サラダが…」
「ま、研究熱心なのはいいことだと思うんですけどね…。って、サラダが!?」
「サクラにも似て利発な子です。術式なんかに興味があるのは順調にサスケに似てきてます。あとはあの態度がなぁ。粋がっちゃうところがそっくりで…」
「あー…どっちにも似てますよね。先代様って結構イケメンよねとかいきなり言われましたよ?でもホモなんでしょ?とかどっちなの?とか」
「…サラダ…!どこでそんな言葉を!帰ったらきっちり…!」
「あとボルトおっかけまわしてますよね?」
「え?」
「背後にいつもいるんで。恋に熱心なのも遺伝したんですかね。写輪眼の継承者としては今はあの子以外に候補いませんし。サクラも持ってたらやっただろうなーって思うでしょ?いつか恋のために一線超えちゃいそうで…」
「…風呂場の前でなんか騒いでたなそういや…!?い、いやまさか!?」
「ええ!?まさかアンタ俺以外と風呂に入ったんじゃないでしょうね!?」
「ボルトはまだチビでしょうが!ちょっとヒアシさんとこから遊びにきただけで!一人で風呂になんか入らせませんよ!サラダは…まあおませさんですし。一人で大丈夫っていうから念のためパックンだけ借りましたよ。アンタ最近ブラッシングが雑だって!俺がかわりにやっておきましたから!あ、でもそろそろヒナタとヒマワリが迎えに来ると思うんで」
「退院するまでには追い出しておいてほしいなー?」
「制裁を甘んじて受ける覚悟はできましたか?」
「うっ!…反省文でお願いします」
「よろしい。じゃあ原稿用紙と筆記用具は貸してあげます。後の話は家に帰ってからみっちり聞きますから。覚悟しとけよ?」
「そ、その、ね?イルカせんせがよろこぶかなーって…ちょーっとだけ足伸ばして」
「がけから落ちたんですよねー?挙句に下にいた人庇って怪我をしたと」
「うっ!だってイルカ先生ならそうすると思って!」
「そりゃ俺ならそうするでしょう。でも、アンタは立場ってもんを考えなさい。怪我したまでは許しますが、何で忍犬呼び出して乗せてもらってガイ先生の家で力尽きたりしたんですか!」
「…チャクラがちょーっと足らなかったみたいです」
「目を逸らさない!」
「えーっと。ごめーんね?」
「許すと、思うか?」
「…ごめんなさい。だってイルカ先生に心配かけたくなかったし、旅行だってその前に散々久々の任務ではしゃいだあとなんだからもうちょっと休んでから行けって言われたのに、だいじょーぶとか言っちゃったから…」
「はー…」
「俺のこと、いやになっちゃった?」
「いーえ。アンタ昔から見栄っ張りで変なとこで不必要に隠そうとするし、自信満々なときは大抵失敗するでしょうが。今更です」
「っ!せんせーひどい」
「そのくせそれでもなんだかんだ言って足掻いて立ち上がる姿に惚れたんで」
「イルカせんせ!」
「まあでも。腹は立つんですよ?元火影様?」
「…ごめんなさい…」
「まあ、昔ならいざ知らず、俺も上忍ですしー?同僚と言えなくもないですからね?ったく。退院までには戻ろうと思います」
「え?うそ!」
「俺も引退したいんですけどね。ちょっと外交関連になると引っ張り出される事が多いんです。ホントはアンタに回されるはずだったんですけど、砂の我愛羅くんからそれなら俺をと」
「えー!?うそ!なんで!」
「引き止められてもちゃんと帰ってきますから。この前みたいに1ヶ月なんてことはありません。…あの子、ボルトとヒマワリにもご執心ですからね。色々話が聞きたいんでしょう」
「…アイツ、独身…!」
「もってもてですからねー?選べないのかもしれませんよ?せ・ん・だ・い様と、一緒で」
「俺はイルカ先生一筋です!」
「大っぴらにそれを叫ばなかったことだけは感謝してます。俺も縁談勧められても断っちまいましたし、いい加減腹括ろうかな」
「え!ホント?いいの!籍入れてくれる?やった!」
「籍はともかくとして、アンタの反省文の出来次第です。いい子で待ってて下さい」
「がんばります!ちゃんとかきます!」
「ったく。…行ってきます」
「んっ!え?うそ!もっと!ちゅー!」
「うるせぇ動けないんだろじっとしてろ!じゃ、じゃあまた!」
「えー!酷い!もう!大好き!」

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適当。
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