花見酒

「お、やっぱり今年も綺麗だなぁ…!テレビに映ってるだけでもこれなんだから、間近で見たらもっと…」
「そ、そうですね…!今年こそ桜の褥で…複数プレイ…!」
「黙れ!貴様のせいで去年から花見が…!」
「はぁい!どこもかしこもじっくり間近で見つめて味わってかぐわしいその香りを…!!!」
「…何度も言うが、俺はいかん!勝手に一人で行け!」
「お・は・な・み…!!!桜色に染まったイルカ先生の肌を美味しく…!」
「…おい。俺はちょっと出かけてくるが、貴様は待機だ」
「はぁい!ちゃぁんと側に…!」
「た・い・きだ!いいな?」
「…ど、どうしようかなぁ…!桜酒とマツタケ酒を同時に味わうとか…!」
「聞いちゃいねぇな。…まあいい。今のうちに…!」
「うふふふふふふ!いってらっしゃぁい!…さ、お道具持っていかないとね…!」
「…こうやって堂々と出て行きゃいいんだよな…!あの駄犬は俺の駄犬なんだから…!」
*****
「おーい!イルカ!ここだ!ここ!」
「おう!やってるな!へへ!早速…!」
「…な、なぁ。アレ、大丈夫か?ちょこっとだけならと思って一応用意はしたけど…」
「桜…!やっぱり生で見ると最高だな…!!!さーって飲むぞ!」
「おう!のめぇー!」
「まずはやっぱりビールだよな!」
「…あー…まあいいか。皆出来上がってるし…イルカも大変だよなぁ…」
「うふふふふ…!」
「ぎゃっ…ふむぐっ!」
「ああん…!おいしそうに飲んでるイルカ先生がおいしそう…!!!」
「おー?なんかいるぞ!」
「えー?なにがだ?」
「あ、アレだ」
「え?アレ?」
「なんだ?どうした…って!?駄犬!」
「イルカせんせ…!手作りの美味しい美味しいおつまみですよ…!イルカ先生のお尻の美味しさには敵わな…ああん!」
「飯はよこせ。貴様は帰れ!」
「も、もっと…!もっと踏んでください…!桜吹雪の中でイルカ先生の足を味わえるなんて…サイコー…!!!」
「あいかわらずだな…」
「飲もう。飲んじゃえばきっと気にならなくなる!」
「そうだな!飲もう!」
「俺も飲むぞ!今度はそっちの日本酒!…あとコレ!駄犬の作った飯!山分けな!」
「…え?大丈夫なのか?だってそれ、その…」
「大丈夫だ!なんか変なのが入ってたらコイツに責任取らせる!ほらな?美味そうだろ!」
「すげぇ!上忍ってこんなこともできんのかよ…!」
「おー?なんだこれ?美味そうじゃん!頂き!」
「あー!?馬鹿!お前!コレ…!」
「うおおお!美味い!もっと!」
「あ!てめ!俺の分もとっとけよ!」
「理性飛んでた方が楽しめそうだな」
「…毎年のことだけどなー…この食糧争奪戦」
「飲むぞー!駄犬!貴様も飲め!」
「んっうっ…ぁ…っは…っ!お、おいし…っ!イルカせんせのお酒…!あ、あとで別の白酒も…!」
「…すごいコトになってるんだけど」
「…無礼講だ無礼講!飲むぞー!」
「来年は幹事なんてぜってぇやらねぇ…!」


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酒は飲んでも飲まれるな?
…後ほど変態さんの計画はしっかり実行に移されそうになりましたが、酔っ払いの集団の威力に、結局酒まみれイルカを堪能するだけで終わったり終わらなかったり?
ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー!


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