ふさふさ親子のお留守番(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。
父ちゃんがドナドナされるのを見送ったふさふさした生き物たちの話。


「イルカ…気をつけてね?あとお義父さんが倒れたら、コレ飲ませて?それからお義母さんが暴走したらこっちのお弁当箱!イルカのおやつはこれだから!」
「わかったー!おやつ!おやつ!えへへ!」
「にゃ!美味そう美味そう!…食べていーい?」
「こら!まだダメだろう!えーっと。お土産獲り終わったらにしような?」
「うぅー…!でも美味そう…!」
「お義母さん!獲物楽しみにしてますね!お義父さん…!イルカをお願いします…!チビたちも!」
「…カカシ君…!…カカシ君もサクモさんの方を…!」
「はい!…がんばりましょうね!」
「ああ!」
「…父ちゃん!カカシはイルカの!あげない!」
「えーっと。これはそういうんじゃなくてな?…うわぁっ!」
「行ってきまぁす!」
「行ってらっしゃい!」
「行ってきまぁす!カカシー!待っててねぇ!」
「うわぁあああああああ…!」
「…相変わらず素早い。さすが奥方だ。うみのと三つ子たちを担いだままあの速度…」
「無事で帰ってきてね…!イルカ…!それからお義父さんが倒れてもいいように準備しとくから!」
「そうだな。布団はもう用意してあるから、気付け薬も」
「お風呂もすぐ入れられるようにしてあるし!…買い物は俺が行ってくるから、父さんは待っててね?」
「だが…」
「チビたちの洋服選んでくれたんだよね?写真の準備とかは?」
「ああ、すでに」
「…ちっ!…じゃ、じゃあえーっと…父さんの服!写真一緒に写るならちゃんとしたの着ないと!」
「服…?あっただろうか」
「母さんがしまってたと思うよ?ほら、俺と一緒に出かけるときにって!」
「そうか…探してみよう」
「…よし!これで時間稼げる…!」
「彼女が選んでくれたんだったな…そういえばあの時は…」
「あー…大丈夫かなぁ…?母さんのことになるとこれだから…!まあいいか。行ってきます!」
「ああ。気をつけて」
*****
「ただいまー!返事、ないか。やっぱりね」
「…」
「父さん?」
「!ああ、カカシ。お帰り。やはり荷物が多いな…すまない。ありがとう」
「俺だって一応中忍だよ?大丈夫!それより…これ」
「彼女が一緒にしまっておいてくれたようだ」
「えーっと?これって…?」
「水着と、それから寝巻きの浴衣だ」
「水着!?こ、こんなのもってたんだ…!?」
「びにーるぷーるというものを三代目から頂いたんだ。それで忍服のまま遊ばせていたら、彼女が水着があったらいいのにと」
「これ!?母さんが買ってきたの!?」
「いや。俺が。…俺は水着の形がよくわからなくて、店員に頼んだらこれを勧められた」
「競泳用だよね…これ。ビニールプールには間違っても必要ないんじゃないかな…」
「任務ではわざわざ水着を着ないから、これが一般的な水着だと思ったんだが…彼女に驚かれたな。そういえば」
「あー…そうだろうね。父さんはやっぱり買い物一人でしないでね?」
「母さんも同じことを言っていたな。俺はやはり知らないことが多すぎるようだ。うみのにも色々教わらなくては」
「…うん。父さんはさ、ちょこっとずつでいいと思うよ?これまでは任務ばっかりだったからなんだし」
「そうか」
「…で、その隣のすごい水着は?まさかこっちまで父さんのじゃないよね!?」
「すごい、のか。彼女にも必要だろうと思って選んでいたら、たまたま知り合いがいて、食い込みが重要なんじゃと。意味が分からなかったが、確かに似合いそうだったから勧められた物を買った」
「…えーっと。大体分かったかも。…あの黄色頭も可愛そうな人なのかもね…」
「諸国を渡り歩いているからな。とても物知りだ。最先端過ぎたのかもしれないな。彼女には驚かれて、着てもらえたのはうちの中だけだったが」
「…うん。母さんは凄い人だよね…。…色々考えとく」
「そうか」
「じゃ、ご飯作ろう!父さんには…そっちのベージュもいいけど、こっちのダークブラウンもいいよね。いっそ着物にしちゃう?」
「そうだな。三つ子たちには両方用意してある。うみのと奥方にも。イルカ君の分は…」
「あ、それは俺が縫ったから!…うーん?父さんも両方用意しとく?多分三代目は相当気合入れてくるだろうから。こっちと、これとかどうかな?」
「そうだな。子どもというのはあっという間に大きくなる。折角だから沢山残しておきたい」
「そうだね!じゃ、後は…」
「カカシの分もある。後で着てみてくれ」
「え!あ、そっか。そういえば…おそろいで縫ってはあるんだけど…」
「そうか…」
「あ!ちょっとまって!父さんの作ったのも見たいな?見せてくれる?」
「ああ…これを」
「…父さんもイルカと俺とおそろいの作ったんだね…。父さんらしいや」
「似合うと思うんだが」
「…父さん。両方着るから写真一杯撮ろうね?俺も影分身するから!」
「そうか。その手があったか」
「父さんありがとう!イルカとは違うけど…大好きだよ!」
「!…ありがとう」
「さてと!着るものはこれでいいかな?沢山作らないとね!」
「そうだな。イルカ君もカカシも育ち盛りだし、奥方も授乳中で良く食べる。三代目にも沢山召し上がって頂きたい。うみのにも健康でいてもらわなければ」
「うん!父さんもね!」
「…ああ」
「イルカがいっぱい喜んでもらえるようにがんばるぞー!」
「…そうだな。俺も…彼女が笑って迎えてくれるように頑張ろう」



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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
という訳で、ふさふさしたお留守番部隊はこれからさくさくっと大量のご馳走を作ったりするのでした。
…びにーるぷーるで術使って怒られたり、その前に素っ裸で遊ばせてて怒られるといった過程を経て、最終的に妥協の産物として変な水着に落ち着いたとかそう言った余計な話は…いらないかな!←はた迷惑な生物。

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