子猫の日記帳(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。
ひそっと!


ぷちぷち潰したら父ちゃん怒った。楽しいのに!

「イ、イルカ?これは…?」
「カカシやってるからイルカも!後で見つからないとこにしまう!見せっこする!」
「やっぱりもしかして日記なのか!?隠すのはわかるけど、見せっこって!?隠すんなら見せちゃだめだろう!?」
「う?ふさふさがやってる!書いてから、隠して見せっこ!イルカもやるの!」
「サ、サクモさーん!?なにやらかしてるんですか!?大体子どもの日記覗き見するくらいなら、見せてっていえばいいだろうに!」
「う?良くわかんない!でもカカシもふさふさの日記見てる!楽しそう!でもこの間、マズイ!なんとかしなくちゃって言ってた!」
「…マズイって…なにやってるんだサクモさん!?ちょ、ちょっと見てくるな?イルカはおとなしく待ってなさい!」
「父ちゃんのも後で探そうっと!」
*****
「カカシー!書いたー!」
「え!ホント!見たいなー?」
「えへへ!でもひみつだから隠した!探す?」
「うん!探す!…どこかなー?あ、これかな?」
「あー!見付かっちゃった!…見る?見る?」
「うん!…えーっと…?ぷちぷち…?」
「父ちゃんがね!怒った!」
「うーん?お義父さんが怒るものって…何を潰したの?」
「赤くて丸いの!魚のにおいする!」
「赤くて丸くて…あ!わかった!いくらでしょ!」
「えへへー!あのね?ごはんにかかってたのぷちってなるの楽しくてぷちぷちしてたら、父ちゃん怒った!」
「うーん?いくら丼かなぁ?あれは美味しく食べるものだから、お義父さんがもったいないと思ったのかも?」
「潰したの食べたもん!楽しかったもん!」
「そっか。…でも、俺もイルカのために作ったご飯ぷちぷちされちゃったら悲しいと思うんだ」
「…カカシ、悲しいの?…もうやらない!」
「ありがと!」
「そうだ!あのね?父ちゃんのは見つけたけど良くわかんなかった!」
「あー…お義父さんの日記か。多分だけど、結構苦悩に満ちてるじゃないかなぁ…」
「くのう?」
「お義父さんはさ、俺たちのことすっごくすっごく心配してるんだ。特に…父さんとか」
「父ちゃんふさふさ心配してる!でも母ちゃんも心配してる!」
「そうだね!お義母さんは見た目全然変わらないけど、きっとこれからが大変だろうし…」
「あのね?あとふさふさのは見つけたけどばちんってしたから見られなかった!」
「あー…父さんのは結界張ってあるからなぁ。どんどん複雑な術式になってきてるけど、あれって俺に覚えさせるためなのかも」
「見たい!イルカも!」
「…父さんの日記…きっとお義父さんのを見るより危険って言うか…意味が分からないかもしれないんだよね…」
「う?カカシ?どっか痛い…?」
「あ、ううん!なんでもない!…とりあえず、あのリストは改定させないと…!」
「ただいま」
「おかえりなさぁい!ふさふさ!」
「父さんお帰り!え、えーっとね?その…ちょっと後で話があるんだ!」
「そうか。では今から…」
「帰ってきたばっかりでしょ?ご飯食べてお風呂入らなきゃ駄目!…ああ良かった。今日は何も買って来てないみたい」
「わかった。ああ、買い物なら昨日済ませてきた。うみのが着いて来てくれたから大丈夫だ」
「父ちゃん買い物たくさんだった!肉も美味そうだった!」
「そっか!お義父さんが止めてくれたんだ…!よかった!」
「さて、では仕度を…」
「ね、…そういえば、どこ行ってきたの?任務じゃないよね?さっきお義父さんが探しに…」
「そうか。奥方とは一緒だったが」
「母ちゃん?なにしてたのー?楽しいこと?美味しいこと?」
「えーっと。多分…」
「奥方が動いちゃ駄目なんてヤダ!と。追いかけてきたのでとっさに速度を調節して、里内を回ってきた」
「そうだよねー…。お義父さんは冷静なようでいてあんまり冷静じゃないって言うか、結構取り乱してるよね。嬉しそうだけど。動いちゃ駄目なんて無理に決まってるのになぁ?」
「適度な運動は奥方にもお腹の子にもいいだろう」
「いいなー?母ちゃんいいなー?」
「じゃ、イルカは後で俺と追いかけっこしようよ!修行のついでに!」
「する!追っかける!逃げる!カカシ速いから楽しい!」
「うみのも一緒に散歩をすればいいと思うんだが。…彼女ともよく散歩をした。あの柔らかい手を握っていると心が落ち着いた。どこか神々しいその穏やかさに…」
「うーん。そういえば、離れたがらなかったって言ってたっけ。お義父さんもなのかなぁ?」
「父ちゃん母ちゃん大好きだから一緒がイイと思う!」
「そうだね!俺もイルカが大好きだから離れたくないもんね!」
「えへへ!イルカもー!早く忍になって、カカシと一緒にいるの!」
「楽しみにしてる!一緒に修行がんばろうね!」
「あかでみ?もがんばる!今度から行く!」
「…そうだった…!そっちも…!色々計画立てて俺のイルカにちょっかい出すようなクズをちゃんと排除できるように…」
「カカシ」
「あ。うん。どうしよう?」
「母ちゃん父ちゃん追っかけてるの?」
「そうだな。途中で俺が食事の仕度だけしようと思って撒いてしまったから、奥方にはまだ運動が足りなかったようだ」
「あー!サクモさーん!いたー!」
「うー!逃げるー!まてー!」
「お前は!走っちゃだめだって!言ってるだろ!」
「ヤダ!…えい!」
「わぁ!?」
「あ、捕まった」
「ちょっと待ちなさい!飛びついちゃ駄目だろう!?お腹に負担かけたら…!」
「んー?走ったから眠い!寝ようっと!」
「そうだな。まだ食事も出来ない。奥方には十分な睡眠も必要だ」
「わー!ちょっ離してくれー!」
「おやすみなさぁい!」
「母ちゃん父ちゃん持ってった!」
「あの分だと遅くなるだろうね」
「では、俺が後で様子を見に行こう」
「それまで俺が食事作っとくね!」
「イルカもご飯したく手伝う!」
「では、俺も」
「ありがと!」

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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
日記をつけ始めた子ぬこですが、中身は主に父ちゃんの悲鳴の原因になりそうなものばっかりだったりして!
ではではー!ご意見ご感想などございましたらお気軽にどうぞー!

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