犬洗いの日（肉食獣のいる生活もしも編）

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…（中略）…勢いあまってアップしておきます。
ぬことわんこ？

「ねぇねぇ！父ちゃん！カカシは？」
「あ、今日は用事があるから自分の家に戻ってるって。夕飯には帰ってくるって言ってたから、それまでお前はちゃんとおとなしくお留守番を…」
「行ってきまぁす！」
「あ！こら！わっ！…早い！？」
「父ちゃん！じゃあねぇー！」
「腕が上がった…！じゃなくて！こらー！まちなさい！イルカー！」
「ん？イルカお出かけ？」
「ああ…追いかけないと…！」
「じゃ、二人でお昼寝しようっと！」
「わあ！だからイルカを追いかけないといけないんだって！降りなさい」
「後でねぇ？」
「こ、こら！服！」
「うふふ！二人っきり！」
「あ、そういやそうか…って！それ所じゃないから！」
「いっぱい…しよう？」
「ああもう！…いっぱいはしないけど！ちょっとだけだからな！」
「ヤダ！」
「わっこら！」
「いっぱいいっぱい…頂戴？」
「帰って来たら止めてくれる…訳ないか…！いや、でもイルカがきっと…！」
「うー！余所見ダメ！」
「いってぇ！」
＊＊＊＊＊
「父さん。次こっち流して！」
「分かった。」
「…うーすっきりした！あ、耳の裏も掻いて欲しいんだ！」
「はいはい。この辺？」
「ああそこそこ！」
「さ、これでおしまい！」
「泡は落ちた。次だな。」
「こら！ブル！まだ流してないんだから途中で逃げちゃ駄目だろ！」
「…水遁…！」
「キャン！」
「父さん！水縛りはやりすぎ！」
「…そうか？」
「なにするんだー！」
「ほら！おとなしくしてればすぐ終わるから！えい！」
「ギャン！」
「よしっと！もういいよ！」
「…ふう！酷い目にあった！」
「もう！ブルは体洗うの嫌いすぎ！それにしても…やっぱり肝心のパックンの匂いが中々落ちないね…。ついでに皆を洗えたのはよかったけどさ。」
「拙者はいやじゃと言ったんじゃ！それをサクモが…！」
「すまない。まさかこんなに酷いとは…。」
「ふん！あのクノイチ、プリティなワシの尻尾を撫でながらに甘ったるい声でサクモのことを聞きだそうとしおったからな！逃げてきてやったんじゃ！…逃げる寸前にこのやたら臭う香水を振り掛けてきおったがな…。」
「あー…父さんのところに報告に戻って来たときを狙ってたんだろうなー。効かないのに。…ごめんね？パックン。」
「うぅ臭い！カカシ！しっかり洗ってくれ！臭くてかなわん！」
「うん！」
「では、あとの皆は乾かそうか？」
「んー？でもさ、今日は温かいからそのままでいいんじゃない？ちょっと遊ばせてやろうよ！」
「…そういえば、うみのの家に行ってから遊ばせていないな…。皆。好きに遊んでくれ。」
「やったぁ！」
「ホントか！」
「久しぶりだ！」
「拙者は…いつ洗い終わるんじゃ…。」
「あー…うん。がんばるから！」
「カカシー！それナニ！？」
「イルカ！きちゃったの！」
「…うぅぅぅぅ…！！！」
「な、何じゃ！この子どもは！うなっとるが…！？」
「ああ、そっか！紹介してなかったよね！このかわいいくてかわいくてすごくかわいいのはイルカ！俺の婚約者なんだ！」
「はぁ…お主…そんな所までサクモに似なくとも…。しかしこの子ども雄…」
「え？そう？あ、イルカにも紹介するね！この小さい犬はパックンっていって、俺の家の忍犬なんだ！今ちょっとやな匂いついてるけど、これからしっかり洗うから！」
「うぅー！ねぇねぇ！コレと戦う！勝ったらカカシ返してもらう！」
「え？戦わなくても俺はイルカのだよ？」
「サラッとのろけるなというのに！」
「うぅー！でも！コレ洗ってた！イルカじゃないの洗っちゃ駄目！」
「あ、そっか！うーん？でもさ、イルカもお義父さんの背中流したりすることあるでしょ？」
「父ちゃん？うん！背中ごしごしして、登るの好き！」
「それと同じなんだ！俺の家の忍犬たちは、任務のお手伝いしてくれるから、家族みたいな…」
「うぅー…でもやだ！イルカだけじゃないとだめ！」
「うーん。どうしよう？」
「では、俺が洗おう。イルカ君は…他の忍犬と遊んでもらえば…」
「でも…あ！そうだ！イルカ！あのさ！いっしょにパックン洗わない？」
「う？この…怖い顔のちっさい犬？洗うの？」
「怖いとは何じゃ！こんなにもプリティなワシを捕まえて失礼な！」
「ああパックン。ちょっと待ってて？ねぇ。イルカ。もしかしてイルカは犬嫌いなの？」
「犬…何かヤダ。こわい…？うー…！でも！怖くないもん！戦う！イルカの方が強い！」
「なんじゃ！？この子ども！？いきなりチャクラが…！？」
「あ、猫族っていうんだって。すごいよね！それにかわいいし！」
「…お主はひょっとして大物なんじゃろうか？それともただの愚か者か…？」
「あ、ちょっと待ってイルカ。戦う前に、敵を知ってみることも重要じゃない？」
「う？戦う前…？」
「弱点とか、分からないで戦うよりずっといいでしょ？」
「そっか！そういえば獲物獲るとき良く見る！弱い所狙う！」
「ななななんじゃ…！？」
「そ！だからさ、パックンを良く知るために洗ってみようよ！」
「洗う！良く調べる！」
「ひっ！？そんな見るな！」
「じゃ、コレ犬用シャンプー。耳に水が入らないようにしてあげてね？」
「うん！…ふさふさ…でもちょっと毛が硬い。でもおなかぷにぷに…！」
「うぅ…洗うのは頼んだが、そんなに揉むな！」
「しっかり綺麗に洗おうねー！」
「洗う！…何かちょっと楽しい！やな匂いしっかり落とす！」
「えへへ！ありがと！」
「わー！？そんなに乱暴にするなというのに！」
「しっかり洗ってるだけだから、ちょっと我慢してよ？パックン。イルカが頑張ってるんだからさ！」
「…はぁ…。いつぞやのサクモと同じようなことを…！」
「…では、俺は…」
「あ、父さんは他の子と遊んでやってくれる？多分パックンはまだまだ匂いが落ちそうにないから。」
「分かった。…そうだな。では、何をしようか？」
「キャッチボールがいい！」
「走ろうぜ！」
「耳の後ろを掻いてほしい。」
「…分かった。善処する。」
「父さん楽しそう！さて、こっちだよね。問題は。」
「ぎゃー！尻尾をつまむなー！」
「犬うるさい。まだ臭いから洗う！」
「あー…ねぇイルカ、こっちをこうやってあげて？」
「にゃ？こう？」
「そうそう！ほら、いつも俺を洗ってるときみたいに！ふわふわって！」
「！わかった！でもカカシと違ってコレ別に大事じゃないから難しい…。」
「イ、イルカったら…！もう！」
「…早くー…何とかしてくれ…！」
＊＊＊＊＊
「随分遅くなっちゃったね。」
「お、おぬしらワシを何だと思って…っ！」
「犬！臭くない！えへへ！」
「ぎゃー！だからもむなというのに！」
「イルカが頑張ってくれたから…！ありがとう！父さんも！皆楽しそうだったよ！ありがとう！」
「カカシも疲れただろう？ずっと洗っていたから。」
「ううん！イルカががんばってくれたもん！」
「そうか。」
「それより父さんの方が…なんか皆久しぶりだからじゃれられ過ぎて疲れたんじゃない？」
「いや、大丈夫だ。…ああしかしもう結構な時間だ。奥方がお腹を空かせているだろう。イルカ君も。…皆ももう戻って構わない。」
「「「「「「「わかった！」」」」」」」
「ふぅ…やっとか…！」
「パックンもお疲れ様！皆も！」
「洗ってくれてありがとな！」
「また遊んでくれー！」
「今度は背中も掻いて欲しい。」
「分かった。では、また今度。」
「…さて、皆帰ったことだし、食事の仕度しないとね。」
「う？そういえばお腹減った！」
「ごめんねイルカ！とりあえずコレ食べてて！」
「ん？肉！美味い！」
「急いで帰らないとな。」
「帰るの？でも母ちゃんと父ちゃん、ちゅーちゅーしてたから遅くても大丈夫だと思う！」
「そっか！なら邪魔するのもなんだから、今日はこっちに泊まってく？」
「そうだな。食事だけ後で届けようか。とりあえず式を…。」
「んー？ふさふさはまた鳥くれるの？」
「母ちゃん！父ちゃん寝てる？」
「遅くなってごめんなさい！お義母さん！…と、意識はありますか？お義父さん…？」
「うみの…？」
「うっ…！あ！ここ！あれ？俺！？」
「父ちゃんねぇ。途中で寝ちゃったから持ってきたの！ご飯は？」
「あ！はい！今すぐ！イルカはお布団出してあげてくれる？」
「うん！父ちゃん寝かせる！」
「母ちゃんももうちょっと寝ようかなー？」
「では兵糧丸だけでもうみのに飲ませておこう。」
「うん！お願い！父さん！」
「うふふー！お泊り？」
「今日は皆でお泊りー！母ちゃんも父ちゃんもふさふさも…カカシも一緒！」
「なんで？いつの間にサクモさんちに…！？」
「うみの。無理は良くない。ゆっくり休んでくれ。まずはこれを。」
「あ、ありがとうございます！…ふぅ…。」
「チャクラは戻ったな。…ではもうしばらく休んで待っていてくれ。カカシが食事の仕度をしてくれるから。」
「イルカも手伝う！」
「え？でも俺が！」
「ご飯―！肉―！食べたらふさふさでも遊ぼうかなー？それともお外にお出かけしようかなー？」
「では風呂の用意でもしてくるか…。」
「どうなってるんだ！？」
「決めた！ご飯までしよう！」
「え！？あ、だから！ここはサクモさんちだから…！アレ！？結界！？」
「うふふー！」
＊＊＊＊＊
「カカシ。もう寝ているか？」
「お義父さんは？」
「良く眠っている。奥方は狩りに行った。」
「そっか。じゃ、俺たちも休もうかな？」
「ああ、もうイルカ君は眠そうだな。」
「ふしゃふしゃ…？うぅー…ねむい！カカシも寝るの！」
「うん！寝ようね！」
「では、俺も休むとしよう。」
「おやすみなさい！父さん！」
「お休み。カカシ。イルカ君。」
「おやしゅみふしゃふしゃー…！」
「…やはりこちらの家に住んでもらったほうが結婚後のことが…。うみのが起きたら相談してみるか。」

*********************************************************************************
子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを（中略）出来心でアップしてみる。
わんこはきれいになりました！イルカはちょっとわんこが平気になりました！
イルカ父は…えーっと…がんばれ！
イルカ母は相変らずフリーダムというコトで！
ではではー！ご意見ご感想などお気軽にどうぞ！！！