思い出(毒暗部)

「なにやってんの?」
「うわぁ!い、いたのか!帰ってきたなら言えよ!」
「ま、今帰ってきたばっかりだしねぇ?で、なにそれ」
「…な、なんでも…」
「ふぅん?」
「わー!覗くな!なにすんだ!」
「その暗号みたいなのなに?」
「暗号?」
「…じゃなくてただ字が汚いだけか」
「うっ!だ、だからもういいだろうが!あっちいけ!」
「まあまあみせればいいだけでしょ?」
「こら!返せ!」
「えーっと。かあちゃんみたいなかわいいおよめさんとけっこんしてとうちゃんみたいにつよい男になる?」
「…いいから、か・え・せ!」
「へー?あ、名前。うみのイルカ…って、のが鏡文字?」
「う、うるさい!まだ6つくらいだったんだよ!」
「ふぅん?ま、俺はその頃中忍やってたけど」
「嫌味か!俺は普通のガキだったんだよ!」
「へー?で、これなーに?」
「将来の夢ってやつだ。じいちゃ…三代目から、倉庫から俺の家の荷物が見つかったからって」
「ああ、残ってたの」
「昔はこんな夢があったんだなーってちょっとしんみりしてただけだ」
「そうね。これなに?雲?」
「…それは犬だ。犬とか猫とか家で飼うのが夢だったんだよ。その頃は」
「ふぅん?で、これは?茶色いの」
「も、もういいだろうが!…家だ!家!」
「ってことはこれは?」
「…およめさん…うぅ…!」
「へー?俺にちょっと似てる?すごいね」
「どこがだ!」
「え?だって髪白いし逆立ってるでしょ?」
「まあ俺の髪の毛も大分…ってまあこれはまだチビだったしクレヨンで描いてたし!多分黒で上手く濡れてないだけで…」
「よかったねぇ?夢が叶った?」
「よくは!な…くもな…うぅ!」
「家ねぇ?かっちゃおっかなー?」
「まてまてまて!お前絶対本気だろ!落ち着け!」
「将来の夢なんてかんがえたことなかったけど、こういうのって面白そう」
「…そっか。まあその、あれだ!夢はそこそこ叶ってるから心配すんな!」
「そ?」
「飯食うぞ飯!」
「はーい。…その後でイルカも食べるけどねー?」


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毒暗部
その後で父ちゃんの絵とかも見つかって戦国武将?とかいう突込みが入ればいいと思います
ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー!


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