新年も変態(変態さん)


「あぁん!今日は切なげな瞳が一段と色っぽいですね…!イルカせんせ…!今すぐ…!」
「あー…寒ぃな今日は…」
「では早速暖め…!おっと!みかん…愛の篭ったみかんが…お、おいしいです…!」
「はぁ…」
「あ、あぁ…!アンニュイな溜息もたまりません!い、今すぐ欲しいんですね…!」
「もうすぐ、新年か…」
「姫収めからはじめまで勿論たっぷり…!」
「新婚ってのはいつまでいうんだったか…」
「そうですね!俺たちに限って言えばいつまでも永遠に…!」
「…おい。駄犬」
「はい!なんですか俺の永遠の番!魂の片…あぁん!」
「俺は、ちょっと出てくる。駄目元でもう一度交渉するしか…!」
「はぁい!一緒に…!」
「ついて来るな」
「えー?でもぉ…もうお外もくらいし!危ないですよ!間男どもがイルカ先生の魅力に引かれて群がって…!」
「…もういい。そうだよ。無駄なんだよ。だってコイツ駄犬だもんな…!」
「はぁい!じゃ、今すぐ…!」
「駄犬。俺には任務が下された」
「そんな!俺そんなの知らないです!」
「普通はどんな任務も他人のなんか知らないのが普通なんだよ!やっぱりお前俺の任務把握してやがったな…!」
「あ、あぁ…!も、もっと…!久々のイルカ先生の足ぃ…!」
「お前のせいで俺は…!う、うぅ…!」
「あぁん!泣き顔も最高です!三日ともたずに疼いちゃうようになったのも、お尻だけでいっちゃうようになったのも俺のたっぷり注ぎ込んだ愛情の賜物…!」
「う、うぅ…!な、なんでこんなのと新婚のフリしろとか…!しかも潜入だぞ!?その手の人間まみれの中にお前連れていけとか…!そもそも男同士で新婚もないもんだろうが!?確かに少なくないが!そろそろ落ち着いてきたころじゃから、こういうのも新鮮じゃろうとか言い出すし…!」
「んー?ま、つまり、間男まみれの空間なんですね!もちろん今すぐ血の雨を…!」
「そうなるだろ!?普通そうだろ!?だってお前駄犬だもんな!?普通に歩いてる人間にだって無差別に威嚇しまくるもんな!それをどうして三代目は…!」
「愛を確かめるよい切欠がどうのって言ってた件ですかねぇ…?三代目もおちゃめさん!今すぐあの世に…!」
「待て待て待て!俺でも里長だ!確かに多少耄碌してるかもしれんが止めろ!」
「えー?でもぉ…」
「俺の命令が聞けないのか?聞けないなら…」
「な、なにされちゃうのかなぁ…!で・も!今回ばっかりはイルカ先生の貞操を守るために必要な犠牲…!」
「いいか。聞け。…お前が無事この任務を遂行できたら、三代目が直々に褒美を下さるそうだ」
「あ、いらないです!そんなのよりイルカ先生の貞操の方が…!」
「待て!…俺の、その、うぅ…」
「あぁ…!恐怖で具合が悪くなっちゃったんですね?怖がらなくても大丈夫です!俺がついてます!ささ、とりあえずは今すぐ介抱を…!」
「脱ぐな脱がすな押し倒すな!…お、俺の、そのだな…休みと、それから三代目の隠し宿に…ろくでもない仕掛けがどうとか…」
「ああ、そんな使用済みのなんてダメですよー?汚れちゃってるかもしれないじゃないですか!ちゃぁんとイルカ先生のためにあつらえたのがいーっぱいたくさんあります!お休みは欲しいですけど!」
「…断ったら休みはなしだ。俺もお前もな」
「じゃ、今すぐ殺してきますね!」
「待てって言ってんだろうが駄犬!踏まんぞ!それに飯も作ってやらんし、執務室の奥にある独房に篭る!」
「えぇ!?あそこ抜け出すの大変なんですよ!?」
「お前なら抜け出せるんだろうが、俺には絶対に無理だ。当然だがお前とも接触がたたれる。さあどうする?」
「うーん?このまま浚っちゃうには流石に…でも、ま!いいか!どこがいいですか!」
「くそ!不穏なことばっかりいいやがって!言いたくない…だがこのままじゃ…!」
「んー?じゃ、とりあえず洗脳しちゃだめですか?」
「どっちをだ!?っつーかどっちもダメに決まってんだろうが!くそ!よーくその役立たずな耳かっぽじって聞きやがれ!」
「はぁい!な、なにかなぁ…!」
「嬉しそうに笑うんじゃねぇ!…いいか。俺に、お前の愛を証明して見せろ」
「はい!もちろん!今すぐにでも抜かずにいくらでもむしろ一生永遠に抜きたくない…!」
「でかい口たたいちゃいるが、この任務を達成できないってことは、お前の俺に対する愛なんざその程度ってことだな?」
「今すぐ行きましょう!で?どいつを消せばいいですか?さっさと片付けましょうね!」
「…出立は明日だ。支度は飯の後で指示する。俺の命令に従えるな?」
「はぁい!いい子でがんばります!俺の愛を証明した後はたぁあっぷりご褒美…うふふふふふ…!」
「…俺の人生、どこでまちがったんだろうな…」



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年越しなので変態さんにしてみたという…!
であったこと自体が間違いという話。
ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ!

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