夏(あくまで子イルカ)


「いやー!あっついなぁ!」
「そりゃ夏だしね」
「ってことで…いくぜ!今年も!」
「…ちょっと待て。どこ行く気だ!?」
「え?水浴び?お前のおやつも勿論たっぷりだぜ!」
「…一応聞く。浮き輪はまあ良いとして…そのでっかい袋は何だ!?」
「スイカ!」
「へ?」
「へへー!いいだろ!川の水に浸して冷やしとくとすっげぇ美味いんだ!」
「また何かとんでもないものもって歩いてるのかと思った…。ま、ならいいけど」
「とまあちょっとしたものもな!」
「まてまてまて!中身見せろ!またなんかたくらんでるのかお前は!」
「まあまあそう焦るなって!とりあえず腹が減っては戦ができぬ!」
「んぐ!いやだから食いもんじゃなくてだな!…今度は何だコレ。美味いけど!」
「夏の新作ひんやりおやつだぜ!氷小豆団子!わんこ用水着って縫うの楽しいよな…!」
「まさかわざわざ作ったのか…!?ま、まあいいけど。犬たちはどうせお前の味方だし…」
「へへー!ちゃーんと!お前の分も完璧だぜ!デザインはついてからのお楽しみ!」
「お目付け役で着いてくけど、絶ッ対に着ないからな!」
「まあそう照れるなって!露出は適度に!が最高だってじいちゃんも…」
「まさかまた行ったのか!?あの変態爺の所にほいほい行くなとあれほど言っただろうが!?」
「だいじょぶだって!ちゃんと犬友とたっぷりのどかなランチを楽しみつつスイカとか色々ゲットしてきたぜ!」
「…ま、まあ犬たちもお前に危害加えようとしたら容赦しないだろうし…。無事でよかったけど!いいか?それでなくてもへんなのが湧きやすい季節なんだから、まだちびっ子いお前なんかあっという間に…!」
「なんだよ!もうちびっこくないぞ!ほらほら!この柱見てみろ!」
「へ?あ、そっか…身長つけてんのか」
「お前の分もほら!」
「ちょっとまていつの間に…って、ああ一応のびてんのね。俺も」
「そして…じゃーん!」
「へー?ああそうか。俺も伸びてるから差があんまりでなかったってことか」
「ってことで!チビは訂正しろ!肉ちゃんと食ってるから俺もお前ももりもり伸びて、いつかはアスマ兄ちゃんのようにもっさもさで男らしい…ああでもお前の最終目標はかあちゃ…」
「違う!断じて違う!第一なんだって性別の違うもんを…!」
「大俳優が先立ったよな!大丈夫だ!もう十分迫力ある演技と魅力をかもし出してるぜ!」
「違うと何度言ったら…!…はぁ…」
「さって!いくぞー!ドキ!わんこまみれの水浴びタイム!レアな犬友セット版!」
「はいはい…ん?レアな…おい!?パックンをどうしたんだ!?」
「…サプライズには期待してて良いぞ…!」
「ポーズきめてんじゃない!どこだ!?どこに!?」
「まあまあ。現地にしっかり色々と仕込みが…!」
「くそ!急ぐぞ!」
「おうともさ!楽しみだなぁ!」
「パックン…!無事でいてくれ…!」


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子イルカ。
あのう。もうちょっとつづきます。
ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ!

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