ホワイトデーの魔女(教えて!妖精さん!)

「あら?イルカちゃんじゃない!」
「紅ね…先生!こんにちは!」
「そういえば久しぶりかしら?ちょっと任務立て込んでたのよねー?久しぶりに見ても、イルカちゃんはかわいいわ!」
「あ、そうだ!えっと!この間はありがとうございました!」
「ああ、アレ?どう?喜んでくれたんじゃない?」
「は、はい…!そ、その!」
「ふふ…かわい。こんなに幸せそうなのにどうしてあのクマは…!」
「クマさんがどうしたんですか?」
「今朝から大きな包み持ってうろうろしてるくせに、ちょっと怯えてるのよ」
「クマさんが?すごいですね!」
「うふふ。この間あんまりうるさいからちょっと苛めすぎちゃったみたいね?ねぇ。それより…」
「はい!なんですか?」
「その荷物、どうしたの?」
「あ!これですか?この間は俺が作るもの決めたから、今度はカカシ先生に決めてもらったんです!」
「あら。…ねぇ、何を作るの?」
「はい!ホワイトデーだから、ホワイトチョコでケーキ作ろうかって!」
「あら、そ。いいわね?一緒に作るんでしょ?」
「はい!俺はまだ上手くできないけど、カカシさんと一緒だから…!」
「イルカちゃん」
「はい?」
「幸せになるのよ?ちゃーんとね」
「…はい!でも、紅先生も!」
「え?」
「あの、アスマに…先生がずーっと紅先生に上げるもの悩んでたんです!受け取ってあげてくださいね?」
「あの馬鹿、イルカちゃんにまで聞いたの?呆れちゃう!」
「あの、聞いたんじゃなくて、買い物に行ったらお店でずーっと悩んでて…だから俺から声をかけたんです!でも超えかけたのに全然気が付かないくらい集中してて…」
「…あら、結構可愛いとこあるじゃない?ふふ!」
「あの?」
「しょうがないわねぇ?受け取ってやるか。あんまりだらしないからちょっと蹴り飛ばしてやろうかしらって思ってたけどね?」
「あの、あんまり…!」
「そんな顔しなくても大丈夫よ?…でてらっしゃい!」
「うっ!そのだな…!」
「イルカちゃん。私はこれからちょっと忙しいけど…。イルカちゃんはカカシと楽しんでね!」
「はい!」
「…イル…いってぇ!」
「ねぇ。アンタがうろうろするだけがとりえのクマじゃないってとこ、ちゃんと見せて?」
「あの、そのだな!こ、これ…!」
「…はぁ…。イルカちゃんがうらやましいかも?まあかわいいけどね。このクマも」
*****
「おかえりイルカ」
「カカシさん!さっきそこで紅先生とアスマ先生に会ったんです!」
「…魔女…何か酷いことされなかった?」
「そんな!アスマ先生がテレ屋さんだからちょっと紅先生が発破掛けてて、それから一緒にホワイトデーみたいです!」
「あっちはあっちでお楽しみ、ってとこかな。じゃ、俺たちも一緒に…ね?」
「は、はい!がんばります!」
「一人だけじゃ駄目でしょ?一緒に、ね?」
「そうですね!カカシさんとなら…!」
「美味しいの作ろうね?」
「はい!」
「…クリームって楽しめるし」
「泡立てるのって楽しいですよね!」
「んー?そうね…いろんな意味で」

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白い日なので魔女も幸せ。
クマは…えーっと。それなりになんとかなるといいですね!
ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー!


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