こどもの日(天然馬鹿夫夫列伝)

「イルカ先生…もうすぐこどもの日ですね!」
「そうですね!」
「ココはやはり、当日は子どもになりきるべきだと思うんです!」
「そうなると…やっぱり変化でしょうか?」
「それもありますが…心の底から子どもになりきるために、もっと努力が必要だと思うんです!」
「うーん…どうしたらいいんでしょう?」
「まず服装から子どもらしい物に変えます!」
「なるほど!…確か俺の子どものころの服がまだ残ってるはず!」
「そして…子どもらしく食事はお子様ランチ!」
「わー!確かに変化でもしてないと中々食べられないですもんね!」
「さらに!…お子様らしく昼寝しようと思います!」
「いいかもしれません!」
「と、いうことで、とりあえず、変化の練習でもしましょうか?」
「そうしましょう!」
*****
「イルカ先生…!子どものころから可愛かったんですね…!」
「カカシさんこそ…子どものころから美人さんだったんですね…!」
「イルカ先生…っ!」
「カカシさん…!」
「あ、今気付きましたが、この言葉遣いはダメですよね?」
「そういえば…子供同士で敬語はおかしいかも。…まず、ソコから直さなきゃ!」
「そうで…いや、そうだね!イルカ!」
「カカシさ…カカシかわいい!」
「イルカこそ!」
「カカシ…!」
「イルカ…!」
「アホなことやっとらんで、さっさとこいのぼりでも立てたらどうだ?おぬしら。」
「あ、パックン!」
「ちっさくなってみたら、パックンがでっかく見える!」
「わぁ!止めんか!触るな!」
「えー?でも俺たち今子どもだし。」
「犬見たら、一緒に遊びたくなるよな!」
「ひっ!な、何じゃその目は…!離せ!」
「俺、一回でいいからパックンの顔の皺皺の隙間がどうなってるか見てみたかったんだ!」
「あ、ずるいイルカ!俺も!」
「ぎゃあ!止めろー!お主らは、もうとっくに大人じゃろうが!」
「そうだった!まだ子どもの日じゃないもんね!」
「カカシさん!当日は一杯一緒に遊びましょうね!」
「はい!一杯遊びましょう!あ、でも…」
「どうしたんですか?」
「大人な時間も過ごしたいなぁ…?駄目、ですか…?」
「駄目じゃないです!…夜になったら一緒にゆっくりしましょう?」
「はい…!」
「…当日、ワシは忙しいから、絶対に呼び出すなよ。」

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アホ夫婦。
…パックンの当日は多分かわいそうなことに…。

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