晴れた日のこと(適当)


「あーあ。いい天気ですねぇ」
「そうですね」
「こんな日は仕事なんか放り出して出かけたくなりますよねぇ」
「現役で火影やってる人がなに言ってんですか!…ま、まあ気持ちはわかりますが。ここんとこ働き詰めですしね」
「そーでしょそーでしょ?ちょっと散歩くらい許して欲しいなー?」
「気持ちは分かるとは言いましたが、駄目です。これから会議と会食、その後は…」
「分かってるんだけどねぇ…。あーあー。お休み欲しいなー?五代目が賭場に行っちゃうのは流石にどうなのって思ってたけど、三代目は結構散歩とかしてたよねぇ?」
「…スケジュール調整、がんばります」
「あ、そういう意味じゃなくてね。だって無理言って手伝ってもらってるわけだし。週の半分だけとは言え、大変なの分かってるもん。ごめんね?」
「もっと余裕のあるスケジュールにできればいいんですが…。俺、いえ、私の不徳の致す所で…」
「もーだから違うでしょ?…だって、絶対潰れると思ったの」
「へ?ナニがですか?」
「火影なんて柄じゃないでしょ?修行と任務ならいくらでも耐えられるけど、誰も守れなかった俺が、他の誰かを支えるなんて無理だと思ったんです。だから側に誰より…」
「なに言ってんですか!ちゃんと守りきったでしょうが!あんたはそうやって後ろ向きになりすぎなんです!ナルトだってサクラだって、表には出さないでしょうがサスケだってアンタのことを…」
「…うん。そういう所」
「へ?そういう所?」
「好きだなぁって」
「な、なんですか藪から棒に?そりゃ俺だってカカシさんのこと好きですよ?里の復興だってアンタじゃなきゃ出来なかった。それに、アンタの親友を救ったのは自分だってもっとちゃんと…!」
「うーん」
「…しょうがねぇなぁ。一楽。奢ります」
「え?」
「美味いもん食べたら元気がでるもんです。本当は休みを取れるのが一番なんですが…。こっちの書類の山の決済締め切りが明日なので、今すぐは無理なんですが、そっちも絶対なんとかします」
「いいの?」
「昼食は、会議の後の会食があるので無理ですが、晩飯なら」
「そ」
「餃子もビールもつけます!しっかり食って、寝るのが一番です。俺の家からも近いですし、なんなら泊まって行きますか?実は貰い物の珍しい温泉の素があるんですよ。割とマッサージも得意です。まあ綺麗どころの方がいいんでしょうが、もうしばらく情勢が安定するまでは…」
「行く。がんばる。待ってて」
「え?あの?」
「そっちの山、頂戴」
「あ、はい!でもそちらは今日は無理に決済しなくても明日中なら間に合い…」
「んーん。へーき。これ終わらせたら休み、取れるよね?」
「ええと、はい!大丈夫です。明日は外部の方との予定はないので」
「そ。良かった。イルカ先生は?」
「あ、休みです。明日もこっちに出る予定だったので」
「ん。良かった。一緒にお休みとりましょうね?」
「わかりました!しっかり休めるように俺んちなんかで恐縮ですが…」
「動けなくしちゃったらごめんね?」
「え?」
「これとこれ。確認に回して?こっちはいいよ」
「え?え?あ、はい!今すぐ!」
「…もう、いいよね。頑張ったし俺」
「え?ああもちろん!これが終わったらしっかり休んでもらいますよ!」
「ありがと。ふふ、お天気様様かも?」
「では行ってきます!すぐに戻ります!」
「うん。…さてと。めくるめいちゃうためにもがんばりますか」



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適当。
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