壁どん(適当)


「で、どうしたの?アンタがそんな顔するのめずらしいじゃない?カカシ」
「どうでもいいでしょ」
「ふてくされちゃってまー。任務前の忍の士気下げられちゃうんだけどってイルカちゃんでも呼んでこようかしらー?」
「ダメ」
「じゃあ教えてくれるわよねー?」
「チッ!…イルカせんせーに叱られただけ」
「ふぅん?まあそんなことだろうと思ったけど。今度は何やっちゃったのかしら?」
「何楽しそうにしてんの?鬱陶しいんだけど」
「まあブサイクな顔。そんな顔しても私はイルカちゃんじゃないからかわいーとか言ったりしないわよー?あはは!」
「うるさいよ。紅ごときに何言われたってへーきだし」
「うふふ!そーよねー?イルカちゃんに言われると何であろうとものすごーく気にしちゃうだけよねー?ほんっとベタぼれの癖に毎回なーんでこんなにやらかしちゃうのかしら?」
「うるさい。どっかいけばか。髭がお前探してうろうろしてたぞ」
「べそべそしないの。イルカちゃんが心配するわよ?」
「…しないよ。きっと」
「しょぼくれた顔しちゃってまー。アンタホントになにやっちゃったのよ?」
「サクラが、一発よって言ったんだ。先生が素顔見せてちょっと強引に行けばって」
「は?え?だってあんたたちヤってるでしょ?もう」
「うーるさいな。そーやってすぐ下品な方にもってかないでくれる?」
「下品っていうか、上はどっちなのかって話にはなってるわよ。そういえば」
「ちょっと!なにそれ!」
「カカシが上に10000両かけたんだけど、綱手様は逆に100000両賭けてたわね」
「…どっちでもいいでしょそんなの…。俺が上だけど」
「あらそ。やっぱりねー!やった!今日の飲み代浮いたわ!」
「お前そんなに飲んでんのいつも…?」
「おいしーお酒のためにがんばって働いてんのよ。文句ある?」
「アリマセン。いーからどっかいけよもう」
「だーかーら。アンタがなにやっちゃったのか教えなさいっていってんの。イルカちゃんが朝っぱらから落ち込んでるのよ!うちの子たちが心配しちゃってかわいそうでしょ!」
「は?そんなのどうでもいいし」
「…へー?そういう態度とるのね?じゃあいいわ。イルカちゃんに今日一緒に飲みに行かないーって」
「ちょっと!何する気!?」
「イルカちゃん中忍にしては強いけど、仲間には甘いもの。私の幻術だったらイチコロかもねー?根掘り葉掘り上か下かどうやってるかなにやってるかーなんて」
「…いい加減にしろよ…?ウワバミ女…!」
「殺気立つくらいなら白状しなさいな。で、何やったの?」
「…!これ聞いたら消えろよ?壁際に、追い詰めて、こう、壁に手を」
「あー!あれね!サクラとイノとヒナタが騒いでた!まさか本気でやっちゃったの?」
「ちょーっとため息ついたら詰め寄られたから、恋というなの道に迷ってるんだけどねーって言ったんだけどね」
「それでか。なるほどねー。そりゃ怒るわよ。だってイルカちゃんは男の子なのよ?」
「大掃除してる最中で、手にでっかい荷物持ってたんだけど。で、何怒ってんだ!って。構ってほしけりゃ掃除が終わってからにしなさいって、追い出されて」
「…タイミングって大事なのよ?」
「触るな。…わかってる。ガキの言うこと間に受けた俺が悪い」
「あら、珍しい。反省できてんじゃない」
「うーるさいよ。もういいだろ。どっかいけよ」
「そーね。素直なカカシにはヒント上げるわ。…お風呂、一緒に入ってる?」
「は?ま、途中までは。髪洗ってくれる。俺も洗うし。イルカ先生は長風呂だから、のぼせるから出てなさいって俺は先に上がっちゃうけど」
「あらなによ。仲いいんじゃない。まあいいけど。…なら、そこでやってみなさいよ。で、ドンの後はキ・ス」
「は?」
「いいから。それで耳元で名前呼んだら完璧よ?」
「くだんないことでこれ以上イルカ先生怒らせたくないんだけど。掃除もよくわかんなくて捨てすぎて怒られたし」
「アンタはモノに執着がなさ過ぎるものね…。もしそれでダメなら、今日の賭けで儲けさせてもらった分、あんたとイルカちゃんに奢るわ」
「…本気?」
「ホンキよホ・ン・キ。帰るときはすぐ食べられる物でも持ってくのよ?イルカちゃんにおさんどんさせないですむでしょう?」
「いつも飯は俺が作ってる」
「あらそー。ごちそうさま」
「…帰る。失敗したら覚えてろ」
「うふふ。受けて立つわよ?さあ、とっとと帰りなさい!」
「言われなくても」
「はー。手間のかかる子なんだから…ねぇ?アスマ」
「…いつからだ。いつからアイツら?俺ぁ知らなかったぞ…?」
「うろたえんじゃないわよ。随分前からだけど?」
「そうか…イルカはいつか可愛い嫁さん連れて帰ってくるもんだとばっかり…」
「はいはい。馬に蹴られるっていうか、犬に食われるわよ?あの子嫉妬深いんだから」
「そう、だな…。イルカにゃ今度ちゃんとやってるか聞いて…」
「やめときなって。あの子も素で惚気るから、アンタ息の根止まっちゃうわよ?多分」
「そ、そうだな…」
「さ、飲みましょ?そのために来たんでしょ?」
「あ、ああ。そうだな。行くか…」
「そーそ。折角賭けにかったんだから。ね?」
「…ああ。あ?賭け?」
「うふふ!こっちの話」
*****
「…紅。これやる」
「あら!木ノ桜!ってことは、やっぱり上手く行ったでしょ?」
「…すごかった」
「ぽわーっとした顔しちゃって…!よかったわねー!おもしろい顔が見れたわ!」
「あんなに積極的に来るイルカ先生始めて。耳元で、こう、名前呼ばれるじゃない?すっごくクる」
「仲直りできたの?」
「あー…。その、やりすぎて怒られた…」
「おばかさんね…。まあお互い様でしょ。こういうことは。ご馳走作って謝ってきたら?」
「もうやった。いいから任務行って来いって。でも顔赤いし熱あるんじゃないかと思うんだけど、近寄らせてくれない…」
「なーんだ。そのせいでまだこんな所で燻ってるわけ?アンタそれ照れてるだけでしょ?」
「え?」
「…任務中ならあれだけ鋭いのに、肝心な相手には鈍いのねー」
「ウソでしょ?」
「任務帰りにもう一度耳元で愛でも囁いてきたらー?もうやってらんないわ。あ、お酒はありがたくいただいとくわ」
「ちょっ!紅!」
「これからアスマとコレ飲むの。邪魔しないでね?」
「…わかった」
「うふふ。じゃーね?」
「ん。ありがと」
「…変われば変わるもんなのね」
「紅。任務上がった…お!いいもん持ってんじゃねぇか!」
「一緒に飲むでしょ?肴もあるわよ?とびっきりのね」
「そりゃ楽しみだ!俺もホタテとイカくれぇならあるし、行くか。俺んちでいいだろ?」
「ええもちろん」

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適当。
肴はかわいいかわいい弟分の…アスマ兄ちゃんかわいそう。
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