樹上の恋人2(適当)

「おーい!終わったぞ!」
「え!お、おう!ありがとな!」
「なんだぁ?なに慌ててんだよ?イルカー?」
「そーそー!コイツおかしいんだよ!さっきからちらちら外の桜みてにやにやして…」
「花見は来週だぞー?そんなに楽しみなのか?」
「あー…そ、そうだな!」
「…ははぁーん?なんか隠してんな?イルカ」
「なんでもねぇよ!ほら、いいからコレ片付けねぇと…」
「あとちょっとだろ?それにお前確か明日休みじゃないか」
「そんなに言うならコレは俺がやってやるって!…で、なにがそんなに楽しみなんだよ?」
「そりゃその…!」
「うわっ真っ赤!ってことは…お前にまで春が来たのか!」
「ずりぃぞイルカー!お前は貴重な残業仲間なのに…!」
「も、もういいだろ!さっさとそれ…!」
「おーっと!待て待て?まだお前話してないだろ?」
「この際のろけちゃえよ!聞いてやるからさ!」
「…その、付き合ってから結構経つんだけどさ」
「へー?初耳だ」
「隠すなよなー?で。相手は?かわいいのか?」
「か、かわいいっていうか…!外見は多分どっちかって言うと綺麗なんだけどさ、その、かわいいんだよ。仕草とか表情とか態度とか」
「ぐああ!聞いといてなんだがこの幸せモノ!」
「今度おごれ!…で、それがどうして桜になるんだ?彼女が…ま、まさか…!?春野…!?」
「そんなわけあるか!」
「だよなー?」
「かわいい…まあかわいいっちゃかわいいけど…違うよな。アレは。なんか」
「そもそも生徒だろうが!」
「じゃ、相手いくつ?」
「そうだそうだ!白状しちゃえよー?」
「うっ!…あんまり、変わらないんだ。ちょっとだけ上なんだけどな。確か1つとか?」
「ほうほう…年上か…!」
「なんだよーイルカー…ラブラブじゃないか…。くっそうその幸せを分けてくれ!」
「幸せ…そうなんだよなぁ…!側にいるだけでなんかさ、ふわふわしちまうよな…!」
「まさに春だなー…うらやましい!」
「ふわふわかぁ…俺もふわふわしてみてぇよ…」
「その上かわいい顔なんかされるとなー…こう、色々…」
「お?お前も男だったか!」
「わかる!わかるぞイルカ!かわいい顔しておかえりーなんて言われたらそりゃなぁ…!」
「もうさ、それだけで幸せな気分になるよな!ここんとこ帰り遅かったけど、お帰りなさいって言って、ぱぁっとこう…笑ってくれるんだよ」
「うんうん!かわいいな!お前の彼女!」
「…うらやましすぎる…!」
「飯は適当にくっちゃってから帰るから、風呂にちょっと長めに入るんだけどな。ベッドでさ。待ってるんだよ。俺のこと」
「おおおおおお!」
「そ、それで?それで?」
「ちらってこっち見てさ…それから、なんかを堪えるような顔されたら…」
「くっそ!イルカ!この幸せモノ!」
「うおおお!つ、つづき!つづき!」
「そ、そのさ。あんまりその、だから…つい、その…キスして、そしたらもう我慢できなくて」
「かーっ!んだもう!この幸せもの!」
「やばいなんかもうお前やばすぎるだろそれ…!う、うおお!」
「も、もういいだろ!ほら、仕事片付けて帰ろうぜ!」
「まーてー!お前まだ桜の話してないだろ!」
「そうだそうだ!なんだ!まだ他にうらやまエピソードが…!おのれ!」
「大したことじゃ…!た、たださ、その、今日は任務が終わったみたいで、待っててくれてるんだ。そこで」
「なんだと!どこだ!」
「どこだああああ!イルカの年上けなげ系綺麗カワ彼女!」
「イルカせんせ」
「カカシさん!」
「うわっ!は、はたけ上忍!?」
「敵襲ですか!?」
「んー?もうお仕事終わったかなーって」
「後ちょっとなんです…」
「ん。別にへーき。待ってるから」
「わー!いいから早く帰れって!」
「そうだぞ!は、ははははたけ上忍なんだぞ!」
「だからなんだよ!」
「いいから、帰れ!」
「そうだそうだ!ほら!」
「じゃ、悪いけど先に帰るな?」
「おう!き、気をつけてな!」
「おう!ありがとな!」
「…災難だったな…せっかくの桜…って結局なんで桜見てにやにやしてるかわかんなかったけど」
「まあいいじゃないか。今度またたっぷりのろけ聞いてやろうぜ!…それにしてもうらやましい!」
「春まっさかりだよなぁ…俺も彼女と…」
「お、お前までまさか…!」
「…今度一緒に合コンしような?
」 「…う、うぅ…お願いします…」


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桜祭ー!
アホの子上忍とアホの子中忍の話。…の続き。
ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ!

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