樹上の恋人(適当)

「眠い」
「おめぇは寝すぎだろうよ。なんだ?そんなとこで。まさか里内で任務か?…まさか花見ってんでもないだろうし」
「イルカ先生が寝かせてくんないんだよね」
「お、おい!こんなとこでナニ言ってやがる!?」
「クマこそナニいきなり声潜めてんの?病気?」
「病気じゃねぇ!…じゃ、なんだ?イルカが…そのう。お前をだな」
「手、震えてるけど」
「だー!黙れ!いいから何があったか正直に言ってみろ!」
「だからイルカ先生が寝かせてくんないんだってば」
「原因は、なんだ」
「なんだもなにも。イルカ先生ったらこの所仕事が忙しいらしくてさ」
「なんだ。つまりその、家でも仕事しててってことか?」
「違うよー。ちょっとぼんやりしてるじゃない?帰ってくると」
「…まあそうだろうよ。仕事が多いってんならな」
「おいしそうでしょ?」
「は?」
「でもやっちゃったら怒られるじゃない。かわいそうだし」
「おめぇでも一応かわいそうなんて言えるんだな」
「イルカ先生ならね」
「…まあいい。そんで、隣にかわいい…かどうかはまあお前がどう思ってんだかしらねぇけど、そのせいか?」
「んーん。疲れたからって、お風呂入るじゃない?長風呂なんだけど」
「ほうほう。で?」
「風呂上りとかちょっとやつれた感じがたまんなくてさ」
「お、おいまさか…」
「どうしよっかなーって迷うのよ。そこで」
「迷うなよ。寝かせてやれよ…」
「で、目が合うと大抵ふらふらっと寄ってきてさ」
「…ああ?」
「カカシさんかわいいなーとかいいながらちゅーしてくるじゃない?」
「…おめぇがかわいいって…ま、まあその、好みってもんはあるよな?」
「かわいいのはイルカ先生でしょ?って言うとくっついてくるのよ」
「くっついて…?」
「で、気づいたらヤってる」
「…なんでそうなんだかわかんねぇが、同意っつーか、向こうもその、まんざらじゃないってことか…?」
「どうなんだろね。我慢できないって言うし、ま、俺もできないし」
「…ま、まあおめぇらがいいならいいんじゃねぇのか」
「朝、眠いーっていうと、かわいいなー癒されるーって言われるから、一生懸命イルカ先生癒そうと思って」
「ちょっとよくわかんねぇが…な、なんだそれ?」
「寝ぼけ顔がかわいいんだってさ。ここからだと受付見えるでしょ?でもこの角度だと、桜に隠れて俺は他の連中に見えないから」
「…おめぇらもう好きにしろ」
「ん。そーする。じゃねクマ」
「…木の芽時ってやつなんかな…」


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桜祭ー!
アホの子上忍とアホの子中忍の話。
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