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「うぅ！寒い…！ストーブストーブ…！」 「あ、お帰りー」 「お前、帰ってたのか！暖房くらい入れといてくれよ！」 「あーうん。入りきらなかったからどうしようかと思って」 「へ？」 「帰ってきたから食べちゃおうか？残んないでしょ？がんばれば」 「なんだこのでかい箱…？」 「あけてもいいけど気をつけてね？」 「な、なんだよ！何がはいってるんだ！？」 「んー？おいしいって言ってたけどねぇ…？」 「正体不明なもの買って来るなよ！？…あける、ぞ…？」 「ん。そーして」 「てい！えーっと…あれ？かに？」 「これおいしいんでしょ？」 「なんだびっくりした！にしてもこんなに沢山…！な、鍋かな！それから焼くよな！それからそれから…へへ！」 「あ、焼いたのはもうあるから。あと鍋も」 「へ？あ！ホントだ！」 「もうめんどくさいから火遁で焼いちゃった」 「めんどくさいって…まあいいけど。じゃ、じゃあこれって…？」 「残りのかに。どうしよっか？煮ちゃう？」 「煮るな！もったいない！どうせならおすそ分けにするから…って何でこんなに買って来ちゃったんだ！」 「ご祝儀とか言ってたねぇ？俺が買ったのはこっちの分だけ」 「あー…それじゃ人にあげたら悪いか…？その人呼んだらだめなのか？暗部なら俺が席はずすぞ？大体ご祝儀って…？依頼人か？」 「イルカのために買ったんだからそれはだめー。…っていうか、テンゾウ呼ぶとまたティッシュ詰め込まなきゃいけなくなるでしょ？」 「鼻血の人のなのかこれ！？どうすんだよ！？」 「あとは僕は諦めませんとか、でも先輩は笑っていて欲しいとかなんとか。とりあえず毒の気配はないけど、捨てちゃう？」 「捨てるとか言うな！勿体無い！でもこんなに食べられないし…」 「イルカがそういうかもと思って一応そのままにしといたのよね」 「…お前も少しは学習するんだな。えーっと。とりあえずその人には後日お礼をすること！」 「お礼、ねぇ？なにがいーい？」 「酒か…でも治療中なら困るか？まあ本人がだめでも人にあげられるものではあるけど」 「酒でいいんじゃない？結構飲むらしいよ？」 「へー！病気の方は大丈夫なのか？」 「平気なんじゃない？この間俺が帰ったあと飲んで、店の酒全部飲んじゃったとか言ってたし」 「それは…すごいな…。もうちょっと控えた方がいいと思うけど」 「そうかもねぇ？相変わらず鼻血ふくし、最近イルカの話してると変な呼吸してるのよね」 「俺の話なんてしてるのか！？な、なぁ、何を言ってるんだ…？まさか消されたり…」 「それはないでしょ？かわいいって話しかしてないし」 「な！？なんのはなしだ！？どうしてそうなる！」 「どれ食べたら喜ぶかなって話もしたけど。コタツはあったかいからとりあえず入って待ってて」 「あ、うん。確かに寒いけど…！」 「酒もあるよー」 「うわ！うまそう！ありがとな！」 「…おいしそ」 「そうだなぁ！これだけ沢山あると…まあ、くってから考えるか！」 「そうね？…酒とかには有効ってのはほんとみたい」 「かにほじると無言になるよなー？へへ！」 「んー。楽しそうだし、食べきって動きが鈍くなってからにしようっと。折角のコタツだし、ね？」 「う、うまい…！お前もちゃんと食えよー？」 「そうするよー」 ********************************************************************************* 毒暗部。 かにでお腹一杯になったあとは別のモノでお腹一杯になったとかならないとか、覗き見しにきた木製暗部は鼻血で入院したとか…。 平和な日常ということで！ ではではー！ご意見ご感想等御気軽にどうぞ！ |