ひな祭り攻略作戦当日前半編(幸せ農家生活)

「えーっと。これでたれはできたから…鶏肉を切るんですよね?」
「よし!じゃあ、サクラ。肉はそのままだとどうなると思う?」
「あ!そっか!確か硬くなっちゃうんですよね?」
「そう!正解だ!…だからこうやって筋を切って…こうだ。できるか?」
「はい!…これでいつかサスケ君に…!」
「女の子はやっぱり熱心だな!」
「うふふ!ありがとうございます!」
「イルカ先生!できたってばよ!」
「お?どれどれ?…あー…」
「…ウスラトンカチ。それじゃまだだ」
「えー?!なんでだってばよ!」
「サスケの言うとおりだな。これじゃまだ未完成だ」
「でもこれ…」
「今作ったのはケーキの生地の元になる部分なんだ」
「なんかでもこれ白いしふわふわしてるってばよ?焼いたらふわーってなるんじゃねーの?色はなんか白いけど!」
「ドベ、ケーキ屋で任務したことがあっただろうが。覚えてないのか?」
「えー!?俺ってばずーっとモノ運んでたってばよ!ちゃんとどのケーキが一番美味そうかしっかり覚えて…」
「はぁ…。まあ美味いものが好きってのは分かるけどな」
「へへ!イルカ先生の飯はちょー美味いってばよ!」
「はは!ありがとな!」
「おいウスラトンカチ。いいか、こっちで俺が混ぜてるものと…たしか混合して…」
「お!サスケは大分覚えてるみたいだな!」
「くっ!そんなん俺だって!」
「よし!じゃあこのレシピ見てみろ」
「え、なんだってばよ?これ?」
「作り方か…?」
「協力して作るんだぞ?」
「…そうだな」
「…しょうがねぇってばよ」
「なんだ?仲良さそうだな?」
「そ、そんなんじゃねーってばよ!ただ…その!」
「黙れドベ!…ケーキでもなんでも、技術は身に着けて置いたほうがいいからな。潜入任務で役に立つかもしれない」
「はは!そっか!…よし!じゃ、途中で分からなくなったら呼んでくれよな!」
「おう!」「分かった」
「イルカ先生!から揚げはこれでくらい?」
「そうそう!流石サクラだな!覚えが早い」
「うふふ!料理ってけっこう楽しいんですね!」
「そうだろ?その…大切な人に食べてもらうのも嬉しいし…!」
「…あの胡散臭い上忍師が相手じゃなきゃ祝福できるのに…!」
「え?なんだ?どうした?」
「あ、なんでもないです!これでしばらくつけておけばいいんですよね?」
「味をしみこませないといけないからな。その間…」
「煮るものは大分仕込んであるし、付け合せかしら?」
「ああ、そっちは俺がやるから、あいつらを見てやってくれ。それから…これ」
「きゃー!かわいい!」
「練りきりと牛皮で色はもうつけておいたから、作ってみないか?」
「はい!すごい!こうやって作るんですね!」
「じゃ、頼んだ!俺はその、ちょっとだけ…!」
「…カカシ先生なんか放っとけばいいじゃないですか?」
「そ、そういうわけにもいかないだろ!じゃ、じゃあ行って来る!」
「…はぁ…イルカ先生だったらいくらでもいいお嫁さんきそうなのになー…」
*****
「カカシさん!」
「あ、もう殆ど終わってますよ?」
「飾りつけ!すごいですね!」
「ま、大名だのなんだのの所に呼びつけられることも多いですしね。こんなもので大丈夫?」
「勿論です!うわぁ…すごい!」
「料理の方、俺が手伝ったら早いのに…」
「だめですよ?だってあの子たちの勉強のためなんですから!」
「…くっ…!なんか別の口実用意しとけばよかったか…!」
「これでいつもよりずっと早く準備が終わりそうです。ありがとうございます…!」
「あとこれも」
「え?あ、お菓子ですか?」
「おひな祭りだから俺もちょっと頑張ってみたんですけど、イルカ先生みたいには上手くできなくて」
「とってもかわいいです!」
「後で一緒に食べてくださいね?」
「もちろん!…楽しみにしてますね!」
「はい!…これ、食べられちゃうと困るから、寝室においておきますね?」
「あ、そうですね!…カカシさん」
「ん?なぁに?」
「…好きです」
「え!?」
「…じゃ、じゃあ!サクラたちが待ってるので!」
「…う、わー…もう!もうなんなの!…これに色々仕込んじゃったけどどうしよう…!?今は我慢…!?」


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農家イルカにしてみたり。
じわじわ連載…?無駄にいちゃいちゃばかっぷるということで!
ではではー!なにかご意見ご感想等ございましたら、お知らせくださいませ!

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