「すっげぇ！カカシホンモノみたいだ！」 「あっそ。まーやるからには徹底的にしとかないとねー…？」 「かぼちゃバケツ持ったし、えっとあとは…」 「ちょっと。お前の牙は？」 「あ！忘れてた！」 「とっとと準備しなさいよ」 「んっと。うぐ？うー？」 「口開けてろ。こんなんで手間取ってんじゃないっつーの」 「んぐ？できた！」 「行くよ。…作戦は分かってるな？」 「うん！背後は任せて！」 「くくく…！吼え面かかせてやるから、首洗って待ってろジジイ…！」 「あ！そうだ！はい。悪戯用のはこれ」 「…ペイント弾…じゃなくて、中身はちみつか？あとこっちは暗器用の巻物？なに仕込んであるのよこれ」 「チョコがたくさんふってくるヤツ！あとこれは飴玉！それからこっちは虫」 「チョコだの飴だの…虫？」 「油目んちのお勧めなんだ！見た目は恐いけど無害で人懐っこいからかわいいんだって！」 「よし。それで行く」 「え？」 「ま、こっちも準備してあるけどねー？」 「俺も！絶対びっくりさせるぞー！」 「…そうだな。心臓が止まるくらい…！クククッ！」 ＊＊＊＊＊ 「とりっくおあとりーと！」 「おお！来たか！イルカ！中々良く出来ているではないか。ではお菓子を…ぐえ！」 「trick or treat？」 「おおおお主もか。カカシ。流石じゃのう…。それに大きくなったなぁ。育ったというか、もう負ぶうには重いというかじゃな…！？」 「くらえ！」 「っ！？」 「飴玉ばくだーん！びっくりした？」 「なんじゃ！？お主らまさか…！？」 「へへー！ばれた？カカシに変化！一杯練習したんだ！」 「ガキにはガードが甘いな…？」 「くっ！中々似合っておるが…憎憎しい顔で笑いおって…！」 「爺ちゃん？トリックオア…」 「ああ、わかっておるよ。ほれ」 「わーい！これみたことない！」 「こんなのも知らないの？これ、水の国の銘菓っていうか、ま、下忍の給料じゃ目が飛び出るほど高いから知らないのも無理ないかもねー？」 「へー！すごいな！楽しみ…！」 「カカシにはこれじゃな」 「え？俺に？」 「お主は甘い物が嫌いじゃろう？」 「ま、そうですけど」 「では楽しんでおいで」 「へへ！うん！ありがとう爺ちゃん！」 「じゃ、行くよ」 「あれ？カカシなんで真っ赤…！」 「ほっほっ！なんじゃ？照れておるのか？」 「…ッ！じゃーな。来年も覚悟しとけ。てい！」 「くっ！っこれは！大蜘蛛！？」 「わー！やっぱりでっけーな！爺ちゃん可愛がってあげてね！」 「なんじゃと…！？これ！待ちなさい！」 「あはは！あの顔凄かったな！」 「びっくりしてたよな！お菓子ももらえたし！」 「…まあな」 「あのさ、カカシも楽しい？」 「…まーね」 「そっか！へへ！」 「ま、せいぜい木の葉の里を恐怖に突き落としてやろうじゃないの？手始めは…ご意見番の所からだな」 「うん！楽しみだな…！ホムラ爺ちゃんには特別製のがあるんだ！こないだ爺ちゃんが別に悪いことしてないのに甘すぎるとか言ってたからホムラ爺ちゃんも甘くしちゃおうかなって！蜂蜜増量した！あとめがね真っ赤にするのと…」 「…お前、結構根に持つよな」 「だって爺ちゃんは悪くないもん。カカシにお休み…なんでもない！」 「…あっそ。ま、いーんだけど」 「うわっ！なにすんだよカカシ！マントが皺になる！おんぶおばけ？」 「んー。俺も、なんでもない。…あのジジイには俺も色々貸しがあるからな…クククッ！」 「びっくりさせるぞー！」 「どれだけ酷いツラ拝めるか…。見ものだな…！」 ******************************************************************************** 適当。 犯行当日。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |