月末の奢り(かぼちゃのてんぷら)

「…ふー!美味かった!」
「そう?」
「…食いすぎたかなぁ…いやでも!もうすぐ給料日だし!」
「いいじゃない。俺の奢りだし。もっと食べれば?」
「だから俺がラーメンは奢るって言ってるだろ!あ、でも!ビールと餃子は慰謝料として請求する!」
「チャーハンはいいの?」
「チャーハン!?そんな贅沢な…!」
「それとも替え玉の方がイイ?」
「か、替え玉…!美味いんだよな…!!!…は!いかん!」
「あと、野菜炒め頼もうかなー?」
「野菜炒めまで…!?ううっ!この金持ちめ!細々と生きる中忍を馬鹿に…」
「はいよだれ拭いて。…おっちゃん。チャーハンと野菜炒めと餃子。それとこの人に替え玉。あとビールも。」
「ビール!?だから俺は…っ!」
「はい。餃子とビールおまち!!!」
「あ、うまそうな匂い…!!!」
「熱いから気をつけてねー。はいあーん。」
「あーん!あふぃっ!うまい!!!」
「食ってるあんたはやっぱりかわいいね。」
「ぶっ!なななななな何を言い出すんだお前は!?」
「はい、餃子もう一口。あーん!」
「むぐっ!うまい!…じゃ無くて!」
「ビールも。」
「おお!キンキンに冷えたビール…!!!んぐんぐんぐ…ぷはぁ!美味いなぁ!!!」
「…外食禁止にしたいなぁ…。こんな顔見せられないよねぇ?」
「か、替え玉もか…!えへへ!」
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「ふいー!食った食った!…いくらかな…。」
「もう払ったよ?」
「なんだとう!あんな金額を一瞬の躊躇いもなく…!金持ちめ!」
「恋人に奢るくらいの甲斐性はあるよー。」
「うっ!…ソレについても納得できないっていうか…!かぼちゃのてんぷら食いたいのに…!」
「気にするのはそこなのね。…ま、いいや。そんなに気になるなら今日返してもらおうかな?」
「お、おう!今日のために貯金が…!」
「身体で。」
「わっ!お、下ろせー!!!」
「じゃ。ごちそーさま。」
「へい!ありがとうございました!またどうぞ!」
「なんでだー…!!!」
「イルカ先生はともかく、暗部の客は初めてだが…。結界の中でナニやってたんだろうな…?」

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結界の中でいちゃこらランチ。
…その後の中忍の運命は押して知るべしってことで!
月末には沢山のトラップと空っぽの財布と胃袋を抱えていたイルカてんてーが養われはじめてからつやつやになったので、 まあこういうのもいいんじゃないかと思います!

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