盛大な誕生日のために(あくまで子イルカ)

「ただい…」
「おお!帰ったか!お帰り!!!」
「…!?カタログに生地に…もしかして!?」
「もうすぐ…誕生日!だな!カカシ!!!」
「何だそのキラキラした瞳は…!?いいか!ドレスはいらん!首輪も!…ケーキは譲歩するとして…普通に飯だけでいい!」
「毎年カカシは奥ゆかしいぜ!遠慮するな!俺が…ちゃーんと用意してあるからな!いろいろ!安心しろ!」
「安心出来るかー!…一体ナニ企んでるんだ…!?」
「メイドさんのとロングドレスの新作はもう完成してるけど…実はこっちの方がいいんじゃないかと思ってな!」
「!?…誰が振袖なんか着るかー!!!」
「袴の方が良かったか?ドレスばっかりより和装も欲しいよな!やっぱり!!!」
「…俺はさっき何て言った…?」
「そう怒るなって!勿論!ご馳走もたらふく用意するぞ!!!不安がらなくてもお前の毛のためなら…!」
「毛はいらん!」
「それに!すばらしいカカシをお披露目する…えと、おーでぃえんすとして!しっかり着飾ったアスマ兄ちゃんの用意も勿論な!」
「クマは用意するもんじゃない!第一モノでもない!ちゃんと招待とか…どっちかっていうとそっとしといてやれ…!」
「え?足りない?もしかしてじいちゃんもいる?」
「いらん!!!…何度も言うが、俺は普通に…その、ちょっとした祝いの気持ちが篭ってる食事があればそれでいい。」
「そういうコトなら!ほっぺた零れ落ちて大慌てするくらいのご馳走!山ほど用意しちゃうぜ!!!」
「…本当は何にもいらないんだけどな…。そんなコト言ったら返って被害大きくなりそうだし…。」
「何か言ったか?ご馳走にリクエストならしっかり受け付けちゃうぞ?勿論!肉はたっぷり用意しちゃうぜ!」
「はぁ…。…普通でいい。混ぜモノはするな。山ほどっていっても…食いきれないほど作るな。」
「おうとも!じゃ、今から早速仕込みに入るから!…まずはおやつにこれを食え!」
「もご!?から揚げ…?」
「秋のスペシャルスパイシーチキンだぜ!…ホラ、お前が今一番欲しいものは…な?俺がちゃんと手伝ってやるからそう嘆くな!いつかきっと生えてくるって!」
「毛はいらないと何度言ったら!もが!?」
「しっかり食ってイイ子で待ってろよー!腕によりかけちゃうぜ!!!なんってったって!カカシの誕生日を祝う!ステキスペシャルディナーだからな!!!」
「はぁ…強いて言えば、俺はお前の常識が欲しいよ…。」
「踊りは…」
「…任務はいってなくてよかったか…監視しないとな…。」


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誕生日なので油断が出来ないカカチ。
クマはすっかり怯えて出歩くのを控えてみましたが、当日しっかり捕縛されて…
とまあ、今年もしっかりお祝いしてくれましたとさ!
一応!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー!


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