犬生活 飼い主編(適当)

一人静かに茶をすすり、それからせんべいでもつまもうと手を伸ばした先に、キラキラと瞳を輝かせた上忍が座り込んでいた。
…良くあることなのが恐ろしい。
とりあえずせんべいを放ったら、あっという間に口布を下げて見事にキャッチしてみせた。
告白はあっさり断った。が、犬ならうちにおいてくれますかなどとと言い出して、そんなことできるわけないだろうとどなったらこれだ。
…犬になれるならおいてくれるんですよね?とそれはもういい笑顔で言われたのも記憶に新しい。
そうして、俺の家には自称犬が勝手に帰ってくるようになってしまったのだ。
望んでもいないこの現状。…どうして楽しいと思わなくちゃいけないんだか。
この自称犬が健気で馬鹿で必死だからいけない。
頭をなでてやるたびに怪しげな光を瞳に宿すのが気になるが、完全においだすタイミングは逸してしまった。
「飼っちゃったんだから、諦めるしかないよなぁ…」
無害な犬の顔をして尻尾を振り回す男が、偉く楽しげに笑うのをなでてやりながら、これも流されたコトになるだろうかと思った、ある日の午後の話。


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飼い主視点!
そっとついでにブログからひっぱりだしてアップしておく。

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