暖房談義（かぼちゃのてんぷら）

「段ボール箱一杯に、子猫を詰めて…！」
「で？」
「そんでその中に一緒にぎゅって納まるんだ！」
「…猫つぶれない？」
「俺の夢なのに…潰さないように入るんに決まってるだろ！何て酷いこと言うんだ！ふわふわぬくぬくで可愛い子猫だぞ！？きっと柔らかくて温かくて可愛くて…！」
「まあいいけど。それが？」
「楽しいだろ！わんこでもいいけど！ダンボールに一緒にぎゅっと詰まるならにゃんこだ！わんこは一緒に毛布に包まってぬっくぬくにしてもらうんだ！」
「ねぇ。暖房の話じゃなかったの？何が欲しいって聞いたと思うんだけど？」
「もちろん！暖房の話だ！金も掛からないし、温かそうだろ？」
「ま、いいけど。ねぇ、人肌でも温かかったでしょ？今からスル？」
「し、しない！それよりわんこ！」
「ああそういえば、それもあったか」
「…な、なんだ！？印がはや…っ！？」
「うん。俺が犬でもいいんだけどさ、イルカが犬でも似合うよねぇ？」
「わふ！…！？！？」
「かわいいねぇ？その目、びっくりした？」
「うぅぅぅぅぅ…！」
「あはは。うなってる。犬になっても…」
「わん！わんわん！」
「しっぽもふさふさだし、黒い耳も似合ってるし、鳴き声もいいよね。それに…」
「きゃん！」
「やっぱりこの格好なら後ろからだよねぇ…？」
「うぅぅ！きゃん！きゃん！きゃん！」
「ああ、怯えないで？…止める気ないからさ」
「はっは…っ…くぅん…っ！」
「耳震えてる…ふふ…最後までしたらどうなっちゃうのかなー？」
＊＊＊＊＊
「おはよ」
「！」
「あ、もうしゃべって大丈夫だよ。昨日途中で解いたじゃない？」
「なっなんてことしやがるんだ！」
「声がさ、犬のでもいいんだけど、普段の声の方がかわいいでしょ？」
「そういう問題じゃない！」
「暖房なら、ファンヒーター買ってきたよ」
「なにぃ！？この贅沢ものめ！」
「やっぱり猫がいいの？コタツもあるけど」
「ね、猫もいいけど！わんこ！普通のわんこがいい！俺がわんこになっても触り甲斐がないじゃないか！こ、こたつは…まだはやい！出られなくなるじゃないか！」
「突っ込むところはそこなのね…。ま、いいけど。猫なら今度会えると思うよ」
「ホントか！し、しっぽとか顎の下とか触ってもいいのか…！」
「嬉しそうねぇ…？ま、触ってもいいんじゃない？」
「楽しみだ！わんこも好きだしにゃんこも好きだし…！」
「代わりに襲わせてもらうけどねー？」
「え！？」
「じゃ、楽しみにしてて。まずはお鍋にしようねぇ？」
「なべ！こないだのかにとか…！」
「ま、そこそこの用意しとくから」
「なべ…！」
「鍋とコタツで色々するのも楽しそうかな？」

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アホの子中忍フェアなのか…？
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