バレンタイン攻防戦2(変態さん)


これの続き。


「箱に時限結界張っといて、中にチョコってのも考えたんだけどな…絶対アレが解除しちまうと思うんだよ」
「そ、そうか?何の話だよ…!?」
「ふ、ふふふふ!今までの俺とは違う!バレンタイン…今年こそ!」
「そ、そういえば…!?俺シフト当番なのにすっかり忘れてた…!おい!受付どうなってる!?」
「わー!?馬鹿かお前!何度も大変なことになったの忘れたのか!?」
「イルカのは…よかった!休みになってる!今年は被害者出さなくてすむぞ!」
「そりゃそうだろ!有給申請したからな!駄犬対策のために!」
「え!?」
「お、おい!?じゃあまさかお前身を挺して…!?」
「確かにアレは諦めないけどさ!無理するなよ…!そんなことしたら、い、一日中って言うかもう二度と出勤できなくなるんじゃ…!?」
「安心しろ!今年は勝つって言っただろ?駄犬のしつけは飼い主の役目だからな!」
「さわやかだ…!」
「さわやかに真っ黒な微笑だ…!」
「生徒が来る前になんとかしないと…!」
「まずは…どうせヤツも休みとってるだろうから、それにあわせてトラップの仕込みだな。あ!それから俺翌日も休みだから宜しくな!」
「それは…毎年だしかまわんが」
「ほんっとーに大丈夫か!?アレだぞ?アレ!」
「そうだぞ?せめて主任に時間稼ぎの札でも…!」
「今年は大丈夫だ。それに主任には…申しわけないんだがもう手伝ってもらってるしな。時限式の術式は俺でもできなきゃないけど、アレに解術されるまで時間かかる方がいいだろ?多重結界に札使わせてもらった。まあ後はどうにかなるだろ」
「その自信…なんかイルカが輝いて見える…!」
「アレ相手なのに諦めなかったもんな!ずっと…!」
「すげぇ…すげぇよイルカ…!笑顔が黒すぎるけど…!」
「ま、休み明けに見てろって!あの駄犬のしつけに今度こそ絶対に成功してみせる…!」
「がんばれよ!イルカ!」
「応援だけはしてる!」
「でも俺、いざとなったら逃げるからよろしくな!」
「みんな…!ありがとな!俺支度があるからもう帰るけど、お土産は買ってくるから!」
「お土産…?」
「なんだ?どっかでかけんのか?そこでアレと戦うとか…?」
「…とりあえずアレが側にいないってのはどういうことなんだ…!?」
*****
「駄犬!今帰ったぞ!」
「あ、あぁ…イルカせんせ…イルカせんせ切れでしんじゃう…!」
「股間にすりついてくるな舐めるな揉むな!…だが良く耐えたな駄犬。昨日は言いつけを半分も守れなかったが…今日は半日もがまんできたじゃないか!」
「あん!もっと撫でてください…!むしろ踏んで…!」
「まずは飯だ。風呂もな」
「はぁい!ささ!どうぞ!たっぷりありますからいーっぱい食べてたくさん…うふふふふふ!!!」
「ちゃんと待てができるようになったな!訓練の賜物だ!」
「えへへ!でもぉ…やっぱり苦しくて寂しくてしんじゃいそうです…」
「駄犬…まさかできないとでも?」
「だ、だって…イルカ先生がいないなんて…息もできない…」
「褒美は…いらないんだな」
「ほしい!ほしいです…!イルカ先生の全部が…!」
「黙れ。…なら我慢しろ」
「うぅ…焦らしプレイ…!でもその冷たい視線が…!」
「よし…これならいける…!」
「じゃ、今日の分のご褒美を…!」
「そうだな。踏んでやってもいいぞ?但し飯が先だ。風呂は覗くな。服を脱ぐのは…もういまさらか…」
「はぁい!どうぞ!お風呂…扉に張り付いて妄想するだけにします…!」
「チッ!まあいい。飯は美味そうだしな」
「どうせ撮ってるしぃ…!ちょっと我慢すればきっと…!」
「とって…!?おい駄犬!?」
「はぁい!お酒でぇす!」
「これは…!三代目もめったに手に入らないって嘆いてた忍椿!…もう今更か。コイツが外部に流出させる可能性は皆無だし、実害はないし、諦めも肝心だよな…」
「うふふふふ…!我慢の果ての…楽園が…!」
「玉には平和ってものを堪能してもいいよな…!誉めて馴らす…これならイける!」


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変態さんつづきー!
調教中。駄犬はプレイを堪能中。
ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ!

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