びしょぬれ(教えて!妖精さん!)

「ただいまー!サボ君!くまくま!…カカシさんも早く帰ってこれるといいのになぁ…。」
「おかえり。イルカ。」
「あ!カカシさん!おかえりなさい!よかった…!早かったんですね!」
「うん。ま、この天候だからあんまり長引かせたくなかったしね。それにイルカが心配だし。ちゃんと食べてる?眠れてる?」
「はい!大丈夫です!…でも、カカシさんの任務が早く終わってよかった…!」
「ありがと。それに、イルカもお疲れ様。」
「えへへ!ただ今帰りました!」
「で、その格好は…?任務だったの?」
「任務っていうか…雨がすごいから、生徒たちを集団下校させたんです!まだ、術が使えない年齢の子どもたちを上級生と組ませたりしてるんですけど、やっぱりまだ危ないので…。」
「へー?」
「でも、ちゃんと全員無事おうちに帰しました!」
「そ、お疲れ様。それはいいけど…雨は大丈夫だった?」
「あ、はい!このレインコート着てましたから!」
「黄色で何だかひよこみたい。似合ってる。」
「えへへ!ありがとうございます!本当は目立たせるのにこの色にしたんですけど、これ、生徒たちにも好評だったんです!」
「…雨も悪くないか。…じゃ、ソレ脱いで、干しとくから。お風呂も入れてあるから一緒に入ろう?」
「え!ありがとうございます!でもでも…!カカシさんのほうが任務で疲れてるのに…!」
「俺はへーき。いいから。それ頂戴。」
「えっと…はい!今脱ぎます!あ、ジップがひっかかっちゃった!えい!…あれ?取れない…!」
「ああほら!こっち見せて!…これをこうして…ほら。取れた。」
「ホントだ!すごいですカカシさん!妖精さんはこういうのも得意なんですね!」
「んー。まあね。…あ!足元びしょぬれじゃない!」
「ああ!?子どもたちがばしゃばしゃやるから跳ねちゃってたんだ…!このまま上がったら床汚しちゃう…!どうしよう?」
「ああいいから。ほら、いくよ。」
「え?わっ!」
「こうすれば、汚れないでしょ?」
「で、でもでも!俺重いから…!だっこは…!」
「いいから。ああ顔にも飛んでる。後で綺麗に洗ってあげるから、お風呂早く入ろうね?」
「はい!俺もカカシさんの背中流します!」
「そうね。…まあ、その前に色々やりたいことがあるから…。」
「え?」
「ほーらついた。」
「わわ!…まだ服着てるから…!」
「ココで脱いじゃえばいいでしょ?ああその前に軽く汚れ流しとこうか。」
「わっ!服着てますから!シャワーは…っ!…あ、でも温かいです…!」
「イルカが冷えちゃったんでしょ?お願いだから気をつけてね…?イルカに何かあったら…。」
「気をつけます!だから…そんな顔しないでください…!」
「うん。お願いね?…服、どうせ俺もびしょぬれだから…このままでいっか。」
「え?」
「ほら、下脱ぐよー?」
「あ、はい!よいしょっと。泥だらけだったんだなぁ…!」
「…うん、いい感じ。」
「あ、あの…ソコ触ったらだめです…!」
「んー?でもね?イルカがちゃんと元気かどうか確かめないと。」
「元気です!元気だから…あぁっ!や、も…!」
「全部、調べさせてね?」
「あ、あ…っ!」
***** 「やっぱりまたちょっと痩せたでしょ?」
「ん…!でも、暑いからちょっとだけです…!」
「夏ばてか…?気をつけとかないと…!」
「や…っ!そこだめ…!出てきちゃうから…!」
「ん。後でもう一回お風呂入ろうねぇ?」
「えっと…でも…!」
「それと、明日からちょっと色々ご飯工夫してみるから。イルカが心配すぎて任務いけなくなっちゃうから…。」
「そんなの駄目です…!」
「だから、イルカも協力してね?」
「はい!」
「お風呂、もうはいろっか?疲れたよね?」
「…もうちょっとだけ…くっついててもいいですか…?」
「もちろん!…ああもう!かわいんだから…!」 「えへへ!カカシさんだぁ…!ん…。」
「寝ちゃたか。…やっぱり目、離せないよねぇ?」

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夏なので無駄ないちゃいちゃ妖精さん?
イルカてんてーは一人にしておくと心配で弱るのでカカチも心配という話。
何だかご投票いただけていたのでこそっとこんなんでましたけど!ご意見ご感想などお気軽にどうぞー!!!

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